FXトレードの基本と、アメリカでFXトレードをしたい方向けの情報、まとめました

FXトレードをアメリカでする●稼ぐ:投資系

アメリカ在住の方だでなく、日本にお住いの方にもお読みいただける、FXトレードとは?という初心者向けに書いた内容です。

すでに日本でFXトレードをしていて、「アメリカでまた始めたい!どこでやり始めたらいいのか知りたい。」という方は、すっ飛ばして、目次から「11.アメリカのFX会社」へお進みください。

  1. FXトレードとは
    1. 外国為替取引
      1. 銀行ではどう?
    2. FXのメリット
    3. FXのデメリット
  2. 通貨ペア
    1. 通貨ペアと基本の表示方法
    2. 通貨ペアの売り買い
      1. ショート・エントリー
      2. ロング・エントリー
    3. 証拠金取引(しょうこきんとりひき)
  3. FX市場
    1. 市場オープン時間
    2. 市場終了時間
    3. インターバンク市場
      1. インターバンク市場での通貨レート
  4. 証拠金とは?
    1. 証拠金(マージン)
    2. 証拠金とレバレッジとトレードの関係
      1. 証拠金の例
    3. マージンコール(追従金(ついじゅうきん))とは
    4. ロスカットとは
    5. とりあえずどれぐらいの証拠金があれば安心?
  5. レバレッジをくわしく
    1. 複数の通貨ペアで同時期にトレードできる
  6. スワップ・スワップポイントとは
    1. 外貨預金でも良いのではないの?
    2. スワップポイント狙いでの注意点は?
  7. トレード方法
    1. トレードの流れ
    2. 売りから入るか・買いから入るか
      1. 成行注文(なりゆきちゅうもん)
      2. 成行決済(なりゆきけっさい)
      3. 指値(さしね)注文と逆指値(ぎゃくさしね)注文
      4. OCO注文(おーしーおーちゅうもん)
      5. IFD(アイエフディー/イフダン)注文とIFO(アイエフオー)注文
    3. まとめ
  8. ファンダメンタル分析
    1. 時間別の特徴
      1. 日本時間では・・・
      2. ハワイ時間では・・・
    2. 年間を通しての特徴
    3. 各国の経済指標
      1. FMOC(連邦公開市場委員会)
      2. 非農業部門雇用者数(NFP)
      3. 生産者物価指数
      4. 貿易収支
      5. ハワイ時間では・・・
    4. オンラインで「今週の主な経済指標」を確認できる
  9. テクニカル分析とは
    1. ろうそく足(ろうそくあし)
    2. その他のチャートを組み合わせる
      1. 移動平均線(いどうへいきんせん)
      2. ボリンジャーバンド
      3. MACD(エムエーシーディー/マックディー)
  10. FXトレードができる会社
    1. コスト(手数料)も重要
    2. その他の特典
    3. 口座開設の流れ
  11. アメリカのFX会社
    1. FX会社が、NFA(全国先物協会)に登録していないと2億円相当の罰金
      1. NFAに登録しているか、調べる方法
    2. 資金20億円以上の会社だけが、アメリカでFX会社のライセンスをとれる
    3. アメリカのレバレッジは最大50倍
    4. アメリカ国内在住者が取引できるFXの会社
      1. FOREX.com
      2. OANDA
      3. チャールズ・シュワブ(Charles Schwab)
      4. ATCブローカーズ(ATC Brokers)
      5. インタラクティブブローカーズ(Interactive Brokers)
      6. アリーインベスト(Ally Invest)
    5. 海外拠点のFX会社がアメリカ在住者を拒否するわけ
  12. FXのリスク
    1. FX会社が怪しいかもしれない
    2. FXの会社が倒産・破産するかもしれない
    3. 元本や利益を保証した金融商品ではない
    4. スワップポイント(通貨間の金利差調整額)で利息を払わないといけないはめになる
    5. システムの不具合
    6. 自分自身の犯すリスクを軽減するには
  13. デモ口座を使って練習する

FXトレードとは

FX(エフエックス)は、Foreign Exchange(フォーレン・エクスチェンジ)の頭文字をとって合わせたもので、「外国為替(がいこくかわせ)」のことです。

FOREXとは

アメリカでは「FX(エフエックス)」と言ってもわかってもらえません。FXをこちらでは「Forex(フォーレックス)」と呼んでいます

外国為替取引

2国間のお金を交換することで、その差益をもうけるしくみです。

【例えば】
日本で暮らしていたとして、
1)「ハワイへ行こう!」と思って、10万円持って銀行へ行って両替してもらいました。
1ドルは100円だったので、10万円は、1,000ドルになりました。(10万円=1,000ドル
2)ハワイでは現金をまったく使わなかったので、帰国後、その1,000ドルを日本円に両替しました。そのとき、1ドル=101円になっていたので、その1,000ドルは、10万1,000円になりました。(1,000ドル=10万1,000円3)なんと、1,000円もうけちゃいました!両替しただけで10万円>1,000ドル>10万1,000円

というのが、外国為替で儲ける基本です。

銀行ではどう?

「そっか!じゃあ、両替をするだけで儲けられるかも!」と思うけれど、実際は、銀行では両替の際に、1ドル当たりいくら、という「為替手数料」を取られています。

インターネットや新聞で、1ドル=100円と確認して、銀行へ行くと、
銀行では「円からドルの両替レートは、1ドル=101円・「ドルから円の両替レートは99円」と提示されていたりします。

「ニュースで見た金額と違う!」

その差額は銀行の利益になる「為替手数料」です。

1ドル=100円だったら10万円は1,000ドルになるはずなのに、
1ドル=101円だったら10万円は990ドルにしかなりません。(差額10ドルが銀行の利益になる)

【例えば】
1)10万円を銀行でドルへ両替してもらいました。
1ドル=100円でしたが、銀行の円からドルへの両替レートは、1ドル=101円だったので、10万円は990ドルになりました。(10万円=990ドル
2)その990ドルをまた、銀行でドルから円へ両替してもらいました。
銀行のドルから円への両替レートは1ドル=99円だったので、990ドルは9万8,010円になりました。(990ドル=9万8,010円3)約2千円損しましたドル円の相場は変わらなかったものの為替手数料がかかったからです。
10万円>990ドル>9万8,010円

銀行の為替手数料が大きいので、得をしようと思ったら、通貨の価値の変動がそれより大きくならないと(例えば1ドル100円だったものが、104円や105円、逆に98円や97円などにならないと)、難しいです。

でも、FXだったら、為替手数料がうんと安いので、少しの値動きでも利益を得やすいのです。

簡単に、FXのメリットを並べてみます。

FXのメリット

*為替手数料がうんと安い!つまり、少しの値動きでも、利益を得られやすい。たった数銭動くだけでも、利益を得られます。
*オンラインで、24時間、外貨と交換、決済ができる銀行へ行かなくても、自宅や旅先で、クリックだけで簡単決済できます。
*レバレッジをきかせられる10万円しか持っていないのに、まるで250万円分両替したかのように、差益を得られます。
*しかも金利が付く金利のいい国の通貨を持ち続けていると、「外貨預金」のように、金利が付きます。しかも、例の「手数料」がうんと安いので、外貨預金より結果、得しやすい。

だけど、やっぱりデメリットはあります。

FXのデメリット

*レバレッジをきかせられるということは
10万円しか持って無いのに、まるで250万円分両替したかのように、「差損」を生じることがあります

*金利を払うはめになる
金利の低い国の通貨を持ち続けていると、自分がその金利を払うはめになります。

(※合わせて後半に書いてある12.FXのリスクも読んでおいてください。)

通貨ペア

FOREX通貨ペア

お金の価値は、絶え間なく上がったり下がったりしていますが、2つの国の通貨を、その価値を比べながら売ったり買ったりして、その差益を儲けるのがFXです。

ニュースで「今日の終値は1ドル、109円50銭・・・」と言ったりしますが、これは、1ドル当たりの価値を日本円で伝えています。

通貨ペアと基本の表示方法

通貨ペア表示方法どの通貨のペアを売ったり買ったりするかは、左の図のように表すようになっていて、このスラッシュ”/”の左側と右側の表示、どちらにあるかで意味合いが変わってきます。

左に来る通貨の価値を、右に来る通貨で表すようになっています。

この図のドル/円では、左の通貨(ドル)の価値を、右の通貨(円)であらわしています。

通貨の表示は3つのアルファベットになっています。以下はメジャー通貨と呼ばれる、取引量の多い通貨です。

FX 通貨ペア

*各FX会社で、さまざまな通貨ペアのトレードが可能になっています。

*安定している通貨ペアは、値動き幅が狭く、利益を得にくいといえます。

*値動きの激しい通貨ペアだと、利益を得やすいものの、損失も出しやすいといえます。

*良く知っているドル/円だと、安心感がありますが、「これ以上円安にはならない」などの先入観が入りやすく、それが負けトレードをしてしまう原因にもなります。

ペアになった通貨のそれぞれの強弱を考え、値動きを予測しやすいものを選ぶのが安心です。

通貨ペアの売り買い

たとえば1ドル=100円の時に、10万円分を両替して、1,000ドルになったとします。
このまま持っていても、「儲かった」とは言えません。

この1,000ドルを1ドル=105円の時にまた円へ両替したら、10万5,000円になりました。
この両替で、5,000円儲かりました!

つまり、1度の両替では利益が出たとは言えません。かならずどこかで元の通貨へ両替することで、利益が出ます

FXではこの両替を、「買う」&「売る」と言いますが、ちゃんとした用語では「買う」ことを「ショート」、「売る」ことを「ロング」と言います

なので、上の例では・・・
「1ドル100円の時にドルに両替し、105円の時にそれをまた円へ両替して、5,000円得をした」ことになりますが
FXの考えだと、
「ドル/円を100円で買って、105円で売り、5,000円の利益が出た」という言い方をします。

もっとFXトレーダーっぽく言うと
「ドル/円が100円の時にショートからエントリーして、105円になった時に決済し、5,000円の利益を得た」という言い方になります。

ここでFX専門用語も覚えてしまいましょう。

【ショート&ロング】
*通貨ペアを「買う」ことを>>ショート
*通貨ペアを「売る」ことを>>ロング

ここで疑問を抱く方もいると思います、どうして「ショートからエントリーして・・・」なんていう、まわりくどい言い方をするのか。
なんと、FXでは、「ロングからエントリー」もできてしまうからです。
つまり、「売り」から始めることです。

ショート・エントリー

日本の方の立場で考えてみます。日本の方は、円を持っているので、「ドルを買ってから売る」というかたちが、ショートエントリーです。

FOREX ショートからエントリー
円でドルを買い、後にそのドルを売って円で利益を出す。
例) 1ドル=100円で1000ドル分買い、1ドル=105円で売る

←トレードの画面で見ると、こんな感じ

(100円x1000ドル=10万円分買い、
その1000ドルx105円=105,000円で売る
=5,000円の利益)

しかし、ドルを売ってからあとで買い戻す、というのもできるのです。

ロング・エントリー

日本の方(円で資金を入れている方)が、ドルを売り、その後に売ったドルを買い戻して利益を出す。
例)1ドル=105円で1000ドル分ドルを売り、1ドル=100円で買い戻す

←トレードの画面で見ると、こんな感じ

(105円x1000ドル=105,000円分売り、
100円x1000ドル=10万円分買い戻す
=5,000円の利益)

つまり、買ってから売る(ショートでエントリー)しても、売ってから買い戻しても(ロングでエントリー)どちらでもオッケーなので、以下の図ようなトレードもできるということです。そこがFXの素晴らしい点の1つ!

どうしてそんなことができるのでしょうか?

証拠金取引(しょうこきんとりひき)

FXは、実際に通貨そのものを動かすわけではなくて、売買によって生じた差額だけを、FXの会社へ預けているお金から決済されるしくみだからです。

これを、差金決済取引(さきんけっさいとりひき)、とか証拠金取引(しょうこきんとりひき)とかいいますが、FXの会社へ預けているお金のことを、証拠金(しょうこきん)と呼んでいます。

アメリカでは証拠金Margineマージンと呼んでいます。
※証拠金については、後で詳しく説明しますね!

FX市場

FX市場とは

市場オープン時間

FXは、土曜と日曜、祝日、元日を除く毎日、24時間、オンラインで取引が可能です。
取引する市場は、ニュージーランドのウェリントンからオープンし始めて、地球をぐるっとまわります。

FOREX世界市場
さて、アメリカには夏時間と冬時間があるので、日本時間の朝何時にその週の取引が終了するかが微妙に違います。

市場終了時間

週末に一度市場が閉まります。

【日本在住の場合】夏時間(3月第2日曜~11月第1日曜)土曜日の朝6時終了
冬時間(11月第1日曜~3月第2日曜)土曜日の朝7時終了
【ハワイ在住の場合】
夏時間は、市場は金曜日の朝11時に終了し、
冬時間は金曜日の正午12時に終了します。
お住いの地域では週末のいつ、何時に終了するか、確認しておきましょう。

インターバンク市場

実は、外国為替市場は実在しません。

例えば、株取引には、東京株式市場やニューヨーク株式市場といった、株を取引するちゃんとした市場が実在します。

しかし、為替取引市場は、個々の金融機関が束になってオンラインでつながった世界。ということで実在しない架空の市場

この市場でトレードできるのは、金融機関のみ。そこで、インターバンク市場と呼ばれています。動かす金額も一般人の動かせる金額では無いほど大きい!

インターバンク市場での通貨レート

インターバンク市場での通貨のレートは、いわば卸値価格のようなもの。
それに手数料をつけたものが、銀行、両替所、証券会社、クレジットカード会社などの提示する通貨のレートになってます。

では、インターバンク市場での通貨のレートに一番近いものは?というと、それがFXでの表示価格

FXトレードでの表示価格は、ずっと動き続けています。つまり、インターバンク市場の通貨の値動きに連動しているリアルタイム表示。そこにFX会社が上乗せをしていますが、それも0.1銭などといった微々たる金額となっています。

証拠金とは?

証拠金とは マージン

証拠金(マージン)

FXの会社の自分の口座へ預けるお金のことを、証拠金(しょうこきん)英語でMargineマージンと呼んでいます。

このお金でトレードするわけではなく、トレード後、このお金から利益の決済を行うので、実際のトレードの金額よりずっと少なくてかまいません

しかしある程度入れて置かなければ、あっという間にお金を失うことになりかねません。どういうことか見て行きましょう。

証拠金とレバレッジとトレードの関係

FXでの取引の基本とされる単位は、1万通貨です。(*それ以下でも取引できますがこれが基本です)

1万通貨=1枚=英語で1LOT(ロット)と呼んでいます。

例えばドル/円通貨ペアトレードするとすると、1万通貨=1万ドルを売ったり買ったりするわけです。

1ドル=100円とすると、100万円が必要です。

でも、FXでは実際、100万円持っていなくても、トレードできます。

それは、レバレッジを効かせられるから。

FXトレードの魅力は、持っているお金にレバレッジ(てこの原理)をきかせられることです。

日本国内のFX会社では、今現在、最大25倍までのレバレッジを効かせることができますが、

アメリカではこのレバレッジメジャー通貨ペアで50倍までとなっています。

証拠金の例

1ドル=100円、1万通貨のトレードで、25倍のレバレッジでトレードする場合

100万円÷25=4万円、つまり、4万円の証拠金をFX会社に置いておけば、100万円を動かせるということ。

トレードの例その1:

ドル/円をショート(買い)でエントリーしました。

1ドル=100円が、105円になったとすると、1万ドル=105万円、つまり5万円の利益

レバレッジを効かせたトレードの利益がそのまま入ります

つまり、4万円しか持ってなかった証拠金が、プラス5万円で9万円になるわけです!スゴイ!

トレードの例その2:

もしも1ドル=100円が、逆に95円になってしまったら・・・5万円の損失となります・・・

上記取引では、証拠金が4万円しか無い場合、4万円-5万円=1万円の借金を抱え込むことになるのでしょうか?

FXの会社では、「マージンコール(追証金)」「ロスカット」という二つで借金を抱え込こまないよう、防いでくれています。

マージンコール(追従金(ついじゅうきん))とは

証拠金に対して含み損が大きくなってきたら、「追加で証拠金を入金してください」というお知らせが発せられます。それがマージンコール

証拠金英語マージンというので、それを呼ぶからマージンコールです。

ロスカットとは

(マージンコールが出ても何もせず)さらに含み損がふくらんだ場合、損失が証拠金を上回らないよう、強制的にトレードが終了されることです。

ということで、マイナスになる前に強制的にロスカットされるから、借金を負わずに済むわけですが

*とはいえ、市場の動きが急激すぎて、ロスカットが間に合わず、証拠金を上回る損失が出ることもあります

「ちょっと待って!その値動き、もうちょっと待っていたら、利益が出る方向に方向転換したかもしれないじゃないの!」

・・・そうです、ロスカットは待ってくれません。

なので、「レバレッジがきくから、証拠金は少しでも大丈夫!」と誘われても、誘いにのってはダメです。

ロスカットされないためには、余裕を持った証拠金を口座に入れておくことが必須です。

とりあえずどれぐらいの証拠金があれば安心?

必要証拠金の最低3倍、できれば5倍以上は入れておくのが良いといわれています。

ということは


1ドル=100円、1万通貨のトレードで、25倍のレバレッジでトレードする場合

1万通貨x100円=100万円 ・・・・・ 100万円÷25=4万円(必要証拠金)

4万円の3倍~5倍=12万円~20万円以上を証拠金として入れておくとひとまずは安心

*安心と言っても、相場が大きく動けば、ロスカットは簡単に起こります。

証拠金を多目に入れておくこと、慣れるまで1万通貨より少ないロットで取引すること、そして、含み損が小さなうちに自分で切る(損切り)を徹底することも大事になってきます。

レバレッジをくわしく

Forex レバレッジとは

FXの最大の魅力、それがレバレッジ

レバレッジは「てこの原理」のこと、と、ちょっと書きましたが、FXの取引の最大の魅力がこのレバレッジです。

手元に5万円しか持っていなかったとしても、その5万円を最大25倍までのレバレッジをきかせて、まるで5万円x25=125万円を持っているかのように、トレードできます。

レバレッジをきかせられるから、少ない資金で大きなお金を動かし、小さな値動きでも、短期間で、大きな利益を得られるチャンスが生まれます。

小金持ちがまるで大金持ちのように、トレードさせてくれる、それがFX!
FXをインターネットで検索すると、「わたしはFXで、これだけ少ない資金を、1年でこんなに大きくしました」といったような記事が出てきますが、それは、このレバレッジ効果の恩恵です。

とはいえ、このレバレッジのおかげで、「FXなんかすると、大変な目にあうよ」という悪いイメージが付いているのも確かです。

しかし、レバレッジは怖いものかというと、そうではありません。
怖いのは、自分の口座に入れている証拠金の量を考えずにトレードをすることです。

どういうことかというと、「レバレッジをいくら大きくしても大丈夫!それに必要な量の証拠金さえ十分に口座に入れていれば
ということです。

証拠金を大きく用意できない場合は、レバレッジを低く設定したほうがいいです。

レバレッジの大きさは自分で選べます。(*通常は口座開設時に設定します。頻繁に変動させるものではありません。)

例1)
1ドル=100円、1万通貨のトレードで、25倍のレバレッジでトレードする場合1万通貨x100円=100万円 ・・・・・ 100万円÷254万円(必要証拠金4万円が必要な証拠金ですが、値動きのリスクを考えて、4万円の3倍~5倍=12万円~20万円以上を証拠金として入れておくと、ひとまずは安心といわれています。
(※絶対安心とは言い切れません)
例2)
口座に12万円の証拠金を入れています。
レバレッジを25倍かけて、トレードすると考えると、12万円25倍=300万円・・・300万円のトレードが可能です
1ドル=100円としてドル/円でトレードする場合、300万円÷100円=3万ドルつまり、3万ドル=3枚のトレードまで可能ということです。
もしもトレードに使う金額を3倍にしたら・・・儲けも3倍!
10銭の値動きで1枚のトレードだったら1,000円の利益でしたから、3枚のトレードだったら、同じ10銭の値動きで、1回のトレードで3倍の3,000円が入ります。
でも、マイナス10銭になったら、損も3倍の3,000円です。
証拠金をきっちり使うようなトレードは危険すぎます。利益が増えればいいですが、含み損になった場合、あっというまにロスカットトレードを強制終了、12万円の証拠金はほとんど消えてしまいます。

複数の通貨ペアで同時期にトレードできる

その他、FXトレードでは、ドル/円のトレードをしながら、同時にユーロ/円のトレードもする、というような同時期に複数のトレードも可能です。
例3)
例えば通貨ペアの違うトレードを2つしている場合、それぞれ1枚(=一万通貨)でのトレードでも、2つのトレード=2万通貨なので、必要証拠金は倍必要です。

危険なのは、レバレッジをめいっぱい(25倍または50倍)かけること、ではなくて、証拠金の量に見合わないトレードを行う行為です。

大事な元金を失ったら、もうトレードできません。
リスクを低くして、息の長いトレーダーでいましょう。

スワップ・スワップポイントとは

スワップポイントとは

スワップは日本語では交換という意味で使っていますが、FXでは所有している2つの通貨を交換することをスワップ、交換した場合の金利差スワップポイントと呼んでいます。

FXでは通貨をペアで買ったり売ったりしますが、そのペアになる通貨は、国も違えば金利もそれぞれ違います

そこで!FXでは、なんと!
金利の低い国の通貨で、金利の高い国の通貨を買って保有していれば、その金利差が毎日自分の口座へ入ってくるんです!

毎日お小遣いが入る感じですよ!
具体例を見て理解してください。

メキシコのペソは金利が約8%と、高金利となっています。日本の金利は0.1%。(※2020年情報>2024年3月現在11%です

その二つの通貨ペアを保有していると(日本円でメキシコペソを買っていると)、その差額の年利7.9%がもらえます。

持っている限り、金利差が毎日入ってきます。

ここで注意点が!その逆もまたしかり、なのです。

メキシコペソと日本円の通貨ペアを「売り」ポジションで持っていると(ペソで日本円を買う逆ポジション)、7.9%の金利を取られることになります。

日にちをまたがって所有している場合に金利差が発生するので、気になる人はその日のうちに決済するようにします。

(※2020年情報>現在はメキシコペソの金利は4.75%です)

(*実際は、手数料などもあり、このスワップポイントの額は各FX会社により、多少異なります。

日本の某FX会社では、2020年時点でこのメキシコペソ/日本円の通貨ペアのスワップポイントは1日110円ですよ、と記載していました。
ペソ/円を所有しているだけで、毎日110円のスワップポイントが口座へ入ってくるわけです。
単純計算して1年365日x110円を見ると、年間約4万円のプラスです。

外貨預金でも良いのではないの?

FXのほうが有利です。なぜならレバレッジがきかせられるから

単純計算だと、外貨預金で同じ金利を得ようと思うと、その国の通貨1万枚分の金額を口座に入れておく必要があります。

しかも手数料がFXのほうが断然安い

 

スワップポイント狙いでの注意点は?

なぜその国の通貨は金利が高いのか?と考えると答えが見えてきますが、
一般的に、経済状態が非常に不安定な国は、インフレを抑えて経済を安定させるために、金利を高くするという傾向にあるから。

つまり、金利の高い国は経済が不安定ということで、レートが変わりやすいといえます。

一般的に、スワップポイントを得ていく方法を好む方は、トレードを頻繁には行わず、ずっと所有しているので、レートの変動を心配しすぎる必要は無いと思いますが、1度通貨の価値が下落しはじめると、非常に早く大きく下落することもあるので、ほったらかしにせず、情勢を常に気にしておくようにしましょう。

ファンダメンタルが必須になります。

スワップでの収益を狙う人は、通常のトレード用口座と、スワップポイントを得るための口座と2つ用意したほうが管理しやすいです。

どんなふうに注文するのか。始める前のポイントを解説します。

トレード方法

FX注文方法

トレードに必要なプラットフォーム(チャート)は、各FX会社のサイトから、ウェブ上もしくはPCへダウンロードをして無料で使えます。

プラットフォームはこんな感じのもので、自由にカスタマイズを簡単にできるようになっています。iPad用やケータイ用アプリも用意されていることがほとんどです。

FXプラットフォーム

日本で昔から人気の高いMT-4というプラットフォームアメリカでも数社のFX会社から無料でダウンロードできます。

ただし、Mac OSには、ダウンロードが難しいようです。ただし、ケータイはアプリをiPhoneにもダウンロードできます

MT-4のアプリでは、複数のFX会社のアカウントを切り替え表示できます。

トレードの流れ

順序は以下の流れになります。

1)通貨ペアの選択ドル/円、ユーロ/円など、トレードする通貨ペアを決めます。
2)上がるか下がるか予測上がると思ったら買い、下がると思ったら売りから入ります。
3)注文を入れる新規注文を入れます
4)決済する買ったものは売り、売ったものは買います。利益(損益)確定

FXのトレードは、まず、買いか、売りの「注文」を入れるところから始めます

FXの用語で、
買い=ショート
売り=ロング といいますが、
買値は=アスク、 売値は=ビッド といいます。

売りから入るか・買いから入るか

FXは、自分でトレードする通貨ペアを選んでトレードしますが、上記、通貨ペアとは、に書かせていただきましたが、スラッシュ(/)の左側に来る通貨の価値を右側に来る通貨で表しています

例) USD/JPY = 米ドル1ドルが円でいくらか、を表しています。

FXトレードでは、「買い」から入ることも、「売り」から入ることもできます。

なので、このように、売ったり買ったりのトレードを繰り返すことが可能です。

さて、その注文方法です。

以下はFXで注文を入れる際のボードです。(ここでは広く使われているメタトレーダー4というシステム(利用料無料)のボードを使って案内しますね)

 

成行注文(なりゆきちゅうもん)

今の値段で注文を入れることを成行注文(なりゆきちゅうもん)と呼んでいます。

下の図、黒いバックに白と緑の棒状のグラフが出ていますが、これは「ろうそく足」と呼ばれるものです。(この表に関しては、9)のテクニカルで案内します)

このろうそく足丸い赤い円の価格のところでトレードを始めるとします。その時の値段が、これ。

(円でドルを)買う値段(アスク)は、109.384円。売る値段(ビッド)は109.371円

差額の0.01円(=1銭)は、FX会社の利益となる取引手数料で、スプレッドと呼んでいます。
(*1ドル当たり1銭ですから、銀行での両替手数料と比較にならないほど安いことがおわかりと思います。)


ところで、このスプレッドの1銭は、1銭とよばず、1ピップ(pip 複数形もあり、pipsピップスとなります)と呼んでいます。

ピップはFXでのレートの各国の通貨共通の最小単位1ピップは1銭米ドルでは、0.01セントに相当しています。
注文するには、この成行売りか、成行買いの、青か赤のボタンをクリックするだけ。その時点でのレートで取引が成立します。

成行決済(なりゆきけっさい)

持っているポジションを決済する方法です。

下に取引中の情報が1行で出ていますので、そこをクリックすると、その取引のボードが出てきます。
成行決済のボタンをクリック。それでそのトレードは決済されます。


つまり、「買い」から入ったものは「売り」、「売り」から入ったものは「買う」ことになり、取引終了です。

トレードの基本は上記の「成行注文」と「成行決済」になります

「今だ!」と思って瞬時にボタンをクリックしても、決済された値段が自分のクリックした値段と違う時があります。

それは、情報がFX会社へ届き処理されるまでのわずかな時間に起こった価格の変動で、これをスリッページと呼んでいます。

価格がスリップしたかのようなので、スリッページと呼ばれてます。

指値(さしね)注文と逆指値(ぎゃくさしね)注文

この金額になったら買う、または売る、と自分であらかじめ決めておいて、設定しておく方法です。

指値注文は、条件が有利になる設定で、逆指値注文は、条件が不利になる設定です。

ボード注文種別のプルダウンメニューから選べます。
以下がその内容です。選択したら、価格を入力し、発注ボタンをクリックします。

注文種別意味内容
Buy Limit指値買い現在の価格より低い価格を指定して買う設定
Sell Limit指値売り現在の価格より高い価格を指定して売る設定
Buy Stop逆指値売り現在の価格より高い価格を指定して買う設定
Sell Stop逆指値買い現在の価格より低い価格を指定して売る設定

指値注文も、逆指値注文も、どちらも「価格を決めておいて、セットしておく」ことに違いは無いのですが、
指値注文は「xx円以下になったら買う」「xx円以上になったら売るという、良い条件になるような価格を設定しておく方法です。

逆指値注文は、「xx円以上になったら買う」「xx円以下になったら売る」という条件が不利になるような価格の設定方法です。

そんなの、誰が使うの?」と思ってしまいますが、FXトレードでは、一番いい値段の時に売買する人もいれば、そこからの値動きを見定めて、大きな利益が出せなくても、流れを見てからその流れに乗って売買する、というトレードを好む人も多いです。

その場合、この逆指値注文の設定が使えます。

OCO注文(おーしーおーちゅうもん)

指値注文と、逆指値注文を同時に出し、いずれか一方の取引が成立したら、もう片方の注文が自動的にキャンセルになる注文方法で、One Cancel Otherの頭文字を取って、OCO注文と呼ばれています。

新規注文と決済注文のどちらの場合でも使えますが、基本的に、既に保有しているトレードの決済を設定しておくのに使います

既に保有しているトレードの決済では、メタトレーダー4のボードには、注文種別のところに「注文の変更または取消」というメニューがあり、これがそのOCO注文にあたります。

注文の変更または取消を選択し、赤で囲った部分の決済逆指値または決済指値に数字を入力し、下に出てくる変更確定ボタンをクリックします。

どういうときに使えるかというと、決済逆指値は、これ以上マイナスが進んだら損切り(そんぎり)して、マイナスが拡大しないようにしようと思う金額を入力したり(=損切りの設定

決済指値には、「これぐらい利益が出たところで、自動決済したい」と思うばあいに使います。

IFD(アイエフディー/イフダン)注文とIFO(アイエフオー)注文

新規注文(指値注文・逆指値注文)と、決済注文を同時にする方法です。

IFは、「もしもこうなったら~」のIFです。

IFD注文は、例えば、1ドル100円になったら注文をし、104円になったら売る、という決済注文を同時にします

IFO注文は、IFDにOCO注文がプラスされた注文方法なので、IFO注文という名前になっています。

例えば1ドル100円になったら注文をし、104円になったら売るし、95円になったら損切りをする、という3つの注文をセットで出す注文方法です。

メタトレーダー4でのこのIFD注文とIFO注文の方法ですが、同じく注文ボードを開き、まず注文種別のプルダウンメニューで「指値または逆指値注文(新規注文)」を選択。

下に、注文種別があるので、再度、下の表を参考に注文種別をプルダウンメニューより選択
そして価格を入力します。

注文種別意味内容
Buy Limit指値買い現在の価格より低い価格を指定して買う設定
Sell Limit指値売り現在の価格より高い価格を指定して売る設定
Buy Stop逆指値売り現在の価格より高い価格を指定して買う設定
Sell Stop逆指値買い現在の価格より低い価格を指定して売る設定

そして上の決済指値に「この金額になったら決済する」という金額を入力して、発注ボタンを押せば、IFD注文終了です。

この時、「この金額までマイナスになったら損切りを決行する」という決済逆指値も入力しておくと、IFO注文終了です。

他にも注文方法の組み合わせがありますが、上記は覚えておくと日常的に使えて便利な基本の注文方法です。

まとめ

*買値はアスク、売値はビッド

*買うことをショート、売ることをロングと言う。

*スプレッドは、買値と売値の差額。FX会社の利益となる手数料。

*ピップはFXでのレートの各国の通貨共通の最小単位。1ピップは1銭、米ドルでは、0.01セントに相当。

*スリッページは、決済時に価格がすべって自分の思った価格と違ってしまうこと。

*成行注文・成行決済とは、その時の値段で注文・決済する方法

*指値注文・逆指値注文とは、注文を入れる価格を指定&設定しておく注文方法

*OCO注文とは、同時に指値注文と逆指値注文を出し、いずれか一方が成立したら、もう片方が自動的にキャンセルになる注文方法。
新規注文と決済注文ちのどちらの場合でも使えるが、基本的に、既に保有しているトレードの決済を設定しておくのに使う。
「利益がこれだけ出たら決済(=利益確定)」と、「マイナスがここまで進んだら決済(=損切り)」の両方を設定でき、いずれか一方が成立したら、もう片方が自動的にキャンセルになる。

*IFD(アイエフディー/イフダン)注文・IFO(アイエフオー)注文とは、新規注文(指値注文・逆指値注文)と、決済注文を同時にする方法。
「利益がこれだけ出たら決済(=利益確定)」の設定を同時にするのが、IFD注文で、
それに「マイナスがここまで進んだら決済(=損切り)」の設定も同時にしたものが、IFO注文。

では、次に、トレードするには欠かせない分析方法に使う「ファンダメンタル」と「テクニカル」について知ってください。まずはファンダメンタルからどうぞ

ファンダメンタル分析

ファンダメンタルとは

トレードの際の値動きを分析する二つの手法、テクニカル分析とファンダメンタル分析のうち、ファンダメンタルのほうを簡単にご案内します。

身近なところでいうと、「夏休みは海外旅行へ行く人が増えるから、ドルに両替する人が増えるからドル高になりやすい」とか、「東京オリンピックが開催されるから、円高になるだろう」などもファンダメンタルです。

ファンダメンタルには、外国為替市場に影響を与えるものすべてがあてはまります。たとえば、各国の景気、物価、金利、経常収支、通貨政策などなど、深く考えていくと、終わりがありません。

いろいろなファンダメンタルが考えられます。下は簡単にまとめた一例です、ご覧ください。

時間別の特徴

トレードする時間帯によって、どこの市場がオープンしているかが異なり、そのオープンしている市場の性質と傾向、特徴が出てきます。その市場時間で起きている人たちが、どのような生活をおくり、どのようなファンダメンタルに影響されているかが、FXのトレードにも影響します。

日本時間では・・・

*日本時間の夕方から深夜にかけて
ロンドン市場が最も取引量が多いのと、ロンドン市場の開いている時間は他の市場も開いていることもあり、日本時間の夕方から深夜にかけては、もっとも値動きが活発と考えられます。それらの市場の開いている時間には、経済指標や発言も多く出るので、さらに値動きに影響が出ると言われています。

*日本の早朝時間
開いている市場が少なく、取引量が最も少ない時間帯で、ウェリントン市場(オセアニア=豪ドル、ニュージーランドドル)が中心となっています。

*日本時間の9時55分
日本で仲値(銀行でのその日のレート)が発表されることから、これにより、ドル買いの動きが左右されやすいと言われています。

*日本時間の午後3時
東京市場のオプション取引を閉める時間とされ、それにより値動きが急に出たり、以後の時間がおとなしくなったりすると言われています。

*日本時間の午後9時半(米国が夏時間の場合は午後10時半)
米国の主要な経済指針が発表されます雇用統計、貿易収支など、予想と違った数字が出た場合に、大きく動きやすいので要注意。

たとえば、雇用統計で、先月の雇用は良かったと予想が出ていたのに、実際はそうでもなかった、とか、実際はもっと良かった場合に、その予想との数字の違いが為替の動きを生み出すようです。

*日本時間の午後11時(米国が夏時間の場合は午前0時)
ニューヨーク市場でオプションカットが実施される時間です。

オプション取引は初心者には込み入っているので私はタッチしていませんが、オプション取引をしている人たちは決まった時間に決済しないといけないものなので、この時間に値動きが出る、というのは覚えておいたほうが良いです。

*日本時間の午前0時ロンドンフィックスという、日本時間の9時55分にあたるその日の仲値が発表される時間です。

ハワイ時間では・・・

以下はまとめて、ハワイ時間で記載します。(※アメリカ本土にお住いの方は、日本時間との時差で考えると早いと思います。)

深夜から早朝にかけて:値動きが活発

昼前:値動きが少ない

午後2:55~:日本でその日のレート発表。ドル円の値動きがある

午後8時:東京市場のオプション終了。ドル円は、直前に値動きが出て、その後は値動きが少ない。

夜中の2時半(夏時間は午前3時半):米国の主要経済指針発表時間。ドルでのトレードに影響

午前4時:ニューヨーク市場オプションカットでドルに動き

午前5時:ロンドン市場でその日のレート発表

年間を通しての特徴

2-3月:日本の企業は3月を年度末にして会計をすることが多いので、海外資金を日本円へ戻す動きが見られると言われています。

4-5月:会計年度が新たに始まること、またゴールデンウィークがあることなどから、ドル買いが活発になる時期と言われています。

8月:欧米のディーラーの夏休暇の延長上プラス日本のお盆休暇もあり、活発な値動きはめだちにくい時期と言われています。

11月:年度末が決済の欧米企業が、海外資金を自国へ戻す動きが見られる時期です。

12月:クリスマス休暇などで、市場は動きが静かと言われています。

ここのところ、コロナでこの年間を通しての特徴でのファンダメンタルは難しいですね

各国の経済指標

各国の経済指標をすべて理解するのは大変と思います。

私のような素人さんは、とりあえず、世界に影響を及ぼす米ドルの米国における4つの指標に注目すべし!と言われています。

それは、FOMC、非農業部門雇用者数、生産者物価指数、貿易収支の4つです。

FMOC(連邦公開市場委員会)

アメリカの中央銀行が開催する会合のことで、政策金利のフェデラル・ファンドレートを発表します。
ややこしいのですが、6週間ごとの火曜日に会合が開かれ、その内容とフェデラル・ファンドレートが発表されるのはその3週間後となっています。
発表時、レートが予想とかけ離れていた場合「サプライズ」と呼ぶそうですが、為替レートが大きく動く可能性が大きく、FXトレーダーにもサプライズになりえる発表です。
※火曜日というのは、日本では水曜日にあたります。

非農業部門雇用者数(NFP)

農業以外の産業での雇用者数ですが、増えると米国の景気が良いと判断され、米ドルが買われる傾向になり、小さいと売られる傾向へ傾きやすい。日本時間の第一金曜日の午後9時半(米国冬時間中は午後10時半)に発表されます。予想とどう違ったか、が値動きを引き起こします。

生産者物価指数

製造業者の販売する1万品目の販売価格が、1982年の平均物価100に対してどうなったか、という指数で、発表は、調査した月の翌月第二週、15日前後の木・金曜で、こちらも午後9時半(米国冬時間中は午後10時半)に発表されます。
市場の予想と違った場合、為替の値動きを引き起こします。

貿易収支

輸出入の金額の差額ですが、米国はいつも輸入額のほうが多くて赤字なので、その赤字の大小に注目します。赤字が大きいと、米ドルは売られやすくなり、小さいと、買われやすくなる傾向があるという結果が出ています。毎月20日前後の、こちらも午後9時半(米国冬時間中は午後10時半)に発表されます。

為替の変動にはその他多くのことが影響を及ぼしているので、世界情勢を含めて、アンテナを立てておくようにしましょう。

ハワイ時間では・・・

第一金曜日の午前2時半(冬時間は3時半):NFP(非農業部門雇用者数)発表

第二週15日前後の木・金曜日の午前2時半(冬時間は3時半):生産者物価指数発表

20日前後の午前の午前2時半(冬時間は3時半):貿易収支

オンラインで「今週の主な経済指標」を確認できる

オンラインのさまざまなところで、経済指標の予定表が掲載されているので、参考にするといいと思います。
例えば以下は日本のFXDDが毎週メールで配信してくれる「今週の主要経済指標」です。

これは日本向けの日付と日にちなので、ハワイ在住のため、ハワイ時間を記入して、利用しています。

テクニカル分析とは

テクニカル分析とは為替の値動きを表すチャートを分析し、これから上がるか下がるか予想するのがテクニカル分析です。

ポジションを長期保有しない(短期間で決済する)なら、ファンダメンタルも大事ですが、テクニカルのほうを研究したほうがいいと言われています。

まずは絶対これは使えるというのが、ろうそく足です。英語ではキャンドルスティックと呼んでます。

ろうそく足(ろうそくあし)

ろうそく足なら為替の動きがひと目でわかります。ろうそく足は白黒表示や赤と緑の表示が一般的ですが、ここでは赤と緑のものを使って案内しますね。

ろうそく足

ろうそくの形に似てるので、ろうそく足(あし)と呼びますが、ろうそくの形のそれぞれ上が高値(たかね)、下が安値(やすね)です。

そこから伸びているろうそくの芯のような部分を、ヒゲと呼び、そのヒゲのトップがその時間帯に届いた最高値(さいたかね)、ヒゲのボトムがその時間帯に届いた最安値(さいやすね)です。

つまり1本のろうそくから4つの情報がわかるという優れもの。

ろうそく足の見方

左の緑のろうそく足は、安値から始まり(始値(はじめね)が安値)、高値で終わりました(終値(おわりね)が高値

右の赤のろうそく足は、高値から始まり(始値が高値)、安値で終わりました(終値が安値

このろうそく足の形と連続で、今後の値動きを予想できます。

ろうそく足でわかる値動きはこんなふう 。

中央から左側は、今後価格が下がっていくと思われるろうそく足の並びで、
右側は、今後上がっていくだろうと思われるろうそく足のならび

だいたい次はこうなる、と、ろうそく足の並び方で予測します。

ろうそく足をよむ

この値動きの方向をトレンドと呼んでいます。

ろうそく足を見て、上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、トレンドレス(横ばい)なのかを予測します。

アメリカではこのろうそく足は、キャンドル・スティックと呼んでいます。
日本から来たこのテクニカル分析のろうそく足、そのままが名前になった感じです。ですが、ヒゲは、シャドウと呼んでいます。影を表す英語です。
上昇トレンドは、Bullishブリッシュ。ブルの雄牛からきています)
下降トレンドは、Bearishベアリッシュ。ベアの熊から来ています)
トレンドレスは、フラットと呼んでいます。

その他のチャートを組み合わせる

さて、FXでは、このろうそく足の基本チャートに、他のチャートを組み合わせてその予測の的中度を上げていきます

チャートは非常にたくさんありますが、種類としては、トレンド系オシレーター系に分かれています。

トレンド系というのは、相場の方向をあらわすもので、
オシレーター系
というのは、買われすぎや売られすぎを示すチャートです。

通常チャートは自分の好みにアレンジでき、こんなふうに、多くのインディケーターを足すことができます。

チャート

さまざまなものがありますが、初心者からベテランまで、これは学習しておくべき、というのが以下の3つです。

移動平均線(いどうへいきんせん)

歴史は繰り返す!じゃないですが、過去の一定期間の終値の平均値を結んだ線が移動平均栓で、その線の向きの方向で、トレンドを知ろうというものです。

一般的には、短期(5日)、中期「(21日)、長期(75日)の3本をチャートに表示させて使います。

ろうそく足と移動平均線の位置関係を見ながら、値動きを予想します。

移動平均線

ボリンジャーバンド

3本または5本か、7本の線からなるボリンジャーバンドの、中央の線は、移動平均線の中期(21日)のもので、値動きが移動平均線からどれぐらい上がったり下がったりするかの値幅を確率的にあらわしたもの

移動平均線の上側に、移動平均線から近い順に、+1σ(シグマ)、+2σ、+3σ、下側に、移動平均線から近い順に、-1σ、-2σ、-3σの線を表示できますが、移動平均線からプラスマイナス1σ内に値動きが収まる確率は、68.3%、プラスマイナス2σ内に値動きが収まる確率は、95.5%、プラスマイナス3σ内に収まる確率は99.7%という標準偏差の確率を使ってあります

ろうそく足とこのバンドの位置関係を見ながら、値動きを予想します。

例えば、ボリンジャーバンドの下に到達したら、反転して上昇するだろう、というふうに予測します。

ボリンジャーバンド

MACD(エムエーシーディー/マックディー)


移動平均線の12日と26日の差を計算したもの
で、トレンドの方向や、転換を確認するのに利用します。トレンド系でもありますが、売られすぎ、買われすぎの反転ポイントの見極めに使われるので、オシレーター系と言われています。

MACD

さまざまなインディケーターがありますが、基礎の基礎では、ろうそく足と平均移動線が必須と言えます。
ですので、平均移動線を含む、ボリンジャーバンドMACDを使う方が8割以上と言われています。こういったツールはいわば自分のパートナーとなります。いろいろ試して自分に向いた分析手法を身につけるようにします。

FXトレードができる会社

FXトレードができる会社の種類ですが、大きく分けて4種類あります

FX専業会社取引コストが安い。
外資系FX会社取引ツールが充実、英語メイン
総合ネット証券会社FX以外の投資商品も扱う。信用度も高め。
ネット銀行資金移行がスムーズ。信用度が高い。

それぞれの特徴をふまえておくと後々便利です。

口座を開ける前に、各会社の知名度だけでなく、本社の所在地預かり金の大きさトレード数の多さも大事になるかと思いますが、オンラインでトレードするので、ツールの充実各社サイトのわかりやすさ、使いやすさ、サポートの手厚さなども合わせて重要になってきます。

コスト(手数料)も重要

手数料は、銀行の両替と同じで、各社により異なってきます。

以下の図の左右を比較してください。
同じドル/円の通貨ペアですが、売値と買値の差が違います。

売値と買値の差をスプレッドと呼んでおり、FX会社の手数料になります。

スプレッド幅が狭いほど、手数料が少なく、利用者に有利です。

スプレッド

FXでは利益や手数料の単位にピップ(pip、複数だとpipsピップス)を使います。

1ピップは日本円で言うと、1銭になります。(ややこしいのですが、ドルでは、0.01セントになります。)とりあえず、日本円のからむトレードの場合、日本円の最小単位一銭が1ピップと覚えておくといいと思います。

取引では1万通貨(現在1000通貨でのやり取りも可能なFX会社があります)のトレードとなります。だからこのスプレッドの差は重要です。

わずかな値動きで得するには、売値と買値の差、スプレッドが小さいほど有利。

その他の特典

初心者のための、デモ用口座という、実践前に、無料で架空の取引を練習できる口座が用意されてあればなお便利。

その他、特に日本ではキャンペーンを開催している会社も多く、期間限定で、入金額に応じたボーナスや、取引数に応じたボーナスなどを出してくれるところもあります。

また、日本国内在住者は海外のこの会社は使えない、逆に、海外在住者は日本の会社は使えない、といった税金上の面での制限もあります。

下調べをして何社かに口座を開設してみるといいと思いますよ!

口座開設の流れ

1)申込み住所・氏名だけでなく資産状況も記入が必要です
2)本人確認資料の送付オンラインでアップロードできる会社がほとんどです
3)審査経済状況(トレードしても安全か)や年齢等の審査が行われます
4)口座開設完了・入金審査後、口座が開設されるので、入金します
5)トレード開始
FXが広がりだしたころ、大きなレバレッジで大きく損失を出す人が増えたことから、レバレッジの倍率も小さく制限されるようになりましたが、FXの会社のほうでも、資産状況を確認しています。
資産が少ない場合は、口座を開くことができないことがあります。それは私たちを守るためです。FXは、損しても生活に支障をきたさない余剰金で行うようにしてください。

アメリカのFX会社

アメリカのFX会社

アメリカ在住者はアメリカに所在地のある会社でしか取引ができないのが現実です。そしてその数は、とっても少ない!

私はときどき、日本の友人・知人より、「この会社に私の紹介で口座を開けて。そうしたらお互いに紹介料が入るから」と言ってもらい、「いや、私はそこの会社では取引できないの」と伝えると、「海外の会社だけど、日本から使えるんだし、アメリカからも絶対使えるよ」など、言ってもらいますが、使えないんです。
下に、それらについての理由なども合わせて、米国FX市場を紹介させていただきます。

FX会社が、NFA(全国先物協会)に登録していないと2億円相当の罰金

すべての外国為替取引(FX)は、NFA(全国先物協会)に登録している必要があります。そして、CFTC(商品先物取引委員会)により規制されています

それはとっても厳しい規制を行っており、たとえば、NFAに登録していないブローカーが外国為替取引(FX)を行っていた場合、最大で、200万ドルもの罰金を課される恐れがあります。

それは、日本円にすると(1ドル=100円計算で)2億円です。

この厳しい目を光らせてくれているおかげで、米国在住者は、守られています。

NFAに登録しているか、調べる方法

登録しているかどうかは、それぞれの会社のウェブサイトの下のほうに記載、または、会社詳細の紹介ページに記載してありますが、見つけられない場合は、NFAのサイトで、社名(またはブローカーのサイトに記載してあるNFAのIDで)検索できます。>NFA検索ページ

登録されているということは、アメリカに所在地を置き、様々な条件をクリアしているブローカーなので、万一会社が倒産などの憂き目にあった場合も、補償があります。
しかしながら、証券取引委員会(SEC)は通貨ペアを証券と見なしていないので、FX外国為替市場に対する権限を持っていません。

資金20億円以上の会社だけが、アメリカでFX会社のライセンスをとれる

アメリカのキビシイルールにより、アメリカに拠点を置くブローカー(FXの金融会社)が少ない理由の一つは、資金面です。

ヨーロッパでは資金が50万ドル(1ドル=100円とすると、5,000万円)あればよく、たとえば1国、ドイツなどでライセンスを取得すると、他のEU国でもサービスを提供できるそうですが、アメリカでは、この資金が、最低20ミリオン2千万ドル、1ドル=100円計算で、20億円必要です。

20億円以上の資金を持っている会社のみが、NFA(全国先物協会)に登録でき、FXサービスをアメリカ在住者に対して提供できるのです。

アメリカのレバレッジは最大50倍

日本では最大レバレッジは、25倍だそうです。10倍にしようという声もあがっているとか。ヨーロッパEUは、日本よりも高いものの、メジャー通貨のペアで30倍、その他の通貨のペアでは20倍です。

さて、アメリカですが、最大レバレッジは、メジャーな通貨のペア50倍です。その他のすべての通貨は最大20倍となっています。

これはけっこういいほうんなんじゃないかと思うけれど、世界基準で言うと、まだ低いようです。

米国とヨーロッパ以外の国のブローカーでは、最大3000倍というのがあるそうですよ。

これは100円持っていたら30万円分の取引ができるということ。30万円という大きさの値動きの中では、100円分の差なんてすぐに生じるでしょう。あっという間に元手の100円を失うことになりそうですよね。ブローカーにあっというまに持っていかれちゃいます。

つまり、レバレッジが低いということは、ブローカーへの実入りは少ない。大きなレバレッジを提供している海外のFX会社にしてみれば、レバレッジたったの50倍までのアメリカに、20億円以上の資金を提示してブローカーのライセンスを取り、キビシイ法律の中で営業するのは、なんともうまみのない現実のようです。

アメリカ国内在住者が取引できるFXの会社

米国では、ドッド・フランク法という規則により、外国為替取引を管理しています。これにより危機をあたえる機関は一掃され、アメリカにはFX取引ができる会社がより一層少なくなりました。

その中で、現存のメインの会社をここに紹介します。

FOREX.com

二つのプラットフォーム、メタトレード4(MT-4)と、ForexトレーダーPRO上で取引できます。

オンライン、デスクトップ上とケータイのアプリで使用可能です。スプレッド幅が狭く、手数料が非常に安いし、機能も上々です。29か国語で対応していて、それには日本語も含まれています。
NYSE(世界最大のニューヨーク証券取引所)に上場しているゲイン・キャピタル・ホールディングス(GCAP)が親会社となり、FOREX社を所有しています。

OANDA

メタトレード4(MT-4)と、OANDA社のプラットフォームを使えます。オンライン、デスクトップ上とケータイのアプリで使用可能です。
スプレッド幅が非常に狭く、手数料が非常に非常に安いです。送金手段も豊富です。また、無料のデモ口座も用意してくれています。サイトは日本語にも対応しています。

【アメリカ・ハワイ在住者の私が使えているFX取引の会社】
私が使っている会社は2社あります。 それは、OANDA社FOREX社。(←リンクをつけておきますね)
入金は、銀行のデビッドカード、あるいはクレジットカードが使えます。
引き出すときは、入金と同じ方法がとられます。手数料も無料でかかりません。ただし、銀行への送金もしてもらえますが、その場合は手数料がとられ、時間もかかります。

チャールズ・シュワブ(Charles Schwab)

NYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場している多国籍金融サービスのチャールズ・シュワブ・コーポレーションFX会社です。
2019-20年、TDアメリトレードを買収。その顧客は2023年より、徐々にこちらチャールズ・シュワブへ移行中。TDアメリトレードが購入したシンカースイムのトレード・プラットフォームも利用できると人気のようです。

24時間対応のカスタマーサービスあり。ただし全部英語になります。

ATCブローカーズ(ATC Brokers)

カリフォルニアに拠点を置いており、MT-4のプラットフォームを使えます。リスク管理ツールの提供で、人気のあるブローカーに成長しているそうです。

インタラクティブブローカーズ(Interactive Brokers)

ダウ・ジョーンズから発行されている週刊投資金融情報専門紙のバロンズ誌より、ベスト・ブローカーに常に選ばれています。
グローバル対応で、ウェブサイトには、自動翻訳機能で、日本語が用意されています。独自のプラットフォームでハイエンドな取引が化可能。リスク管理ツールあり。

アリーインベスト(Ally Invest)

フロリダに本拠を置き、独自のプラットフォームで自動売買なども可能。デモ口座(プラクティスアカウント)も提供。2019年、株取引を評価する団体から、ベスト株取引ブローカー賞を受賞していました。

アメリカは50州からなる国ですが、フェデラルという国の法律にプラス、ステイト(州)別の法律が細かくあり、州によって、外国為替取引に対する法律も異なります
自分のいる州で上記の会社が利用できるかどうかは、それぞれの会社のウェブサイトを見るか、問い合わせるなどして、確認するようにしてください。
万一わからず申し込んでも、認められない州の場合は、会社からお断りの連絡がきます。

海外拠点のFX会社がアメリカ在住者を拒否するわけ

私たちが海外のFX会社を使いたい理由の1つは、レバレッジの高さなのだそうです。

しかし、アメリカで暮らす私たちには、キビシイ米国の法律があり、海外拠点の金融会社は、米国在住者の顧客の情報をIRS(アメリカ国税庁)へ通知することが義務づけられています。
海外の金融会社に口座を開けることは違法ではないのですが、その海外の金融会社がアメリカ在住者に対して、勧誘を行うことが法律違反とされています。そのため、通常の勧誘活動(メールなども含む)を同等に行えないなど、管理上の煩わしさがついてきます。

損しちゃった!だって、会社から勧誘されたから始めたんだもの!と言い出すアメリカ人、絶対いそうでしょ?

何かとややこしい。そのため、米国在住者であることがわかると、お断りし、「うちの会社ではアメリカ人は外貨トレードなんてしていませんよ」というふうにしてしまうのだそうです。

もちろんそれでも、アメリカ在住者を受け付ける海外のFX会社はあるようです。その場合、会社からと自分からの政府への申請をきっちりしないとダメなようです。

米国在住者は、海外にある口座の合計を、毎年、米国財務省へ、フォームに記入の上、提出しなければならず、それをしないで、金融会社から連絡がIRSへ行って発覚したあかつきには、海外に置いている財産の大半を没収されるケースがあるそうです。

自分のためにも、米国に拠点を置くFX会社を利用するのが賢明。そしてタックスリターンは必ず忘れずに申告しましょう。

FXのリスク

FXリスク

FXの考えられるリスクを記載しています。アメリカのFXに関しても書いていますので、ぜひご参照ください。

FX会社が怪しいかもしれない

日本では金融庁に登録しているものだけが運営しています。

米国では、NFA(全国先物協会)に登録しているところだけが、正規に米国在住者の登録を受け付けられることになっています。

FXの会社が倒産・破産するかもしれない

日本では信託保全という仕組みがあり、FX会社は投資家から預かった証拠金を銀行に信託しています。

万一の事態には、信託資産の範囲内で、私たちへ返金されます。ただし、トレード中のものは強制決済になるので、損する可能性があります。

米国では、20億円以上の潤沢な資産を保持している会社だけが、NFAに登録し、FX取引を提供でき、万一のため、顧客の資金と、会社の資金を別に保管するよう義務付けられています。

元本や利益を保証した金融商品ではない

為替レートの変動を利用して利益を得るものなので、その逆もしかり、損することもあります。

為替レートの変動で、含み損が進んだ場合、元本以上に損しないよう、強制終了(ロスカット)がFX会社より入りますが、すぐに約定しないで損が進んだ場合は、元本を上回る損失の可能性があります。

自分が注文する時に、「これぐらい含み損が膨らんだら決済する(マイナス決済/損切り)」という損切りの設定をしてしまえば、大きく損することは免れます。

為替レートの急変は、マイナー通貨(流動性の低い通貨=メジャー通貨以外)で起こりやすいので注意します。

スワップポイント(通貨間の金利差調整額)で利息を払わないといけないはめになる

通貨ペアやポジションの状態(売りまたは買い)によっては、受け取れる場合もあれば、支払わなければならない場合もあります。

金利の安いほうの通貨を買った場合に、その日のうちに決済すれば利息は発生しませんが、日にちをまたがり、長期にわたり保有していた場合は、毎日利息を支払うことになります。

金利の安いほうの通貨はその日のうちに決済するように心がければ大丈夫。

システムの不具合

FX会社のトレードに影響するようなシステムの不具合は起こりにくいと考えられていますが、自宅のインターネットの環境などの不具合は考えられます。停電やパソコンの故障などもシステムの不具合といえます。

私の使っているインターネット回線会社はハワイで最もメジャーな会社ですが、ぶちぶち切れます。雨が降っても切れ、風が強くても切れ、どうなっているのかわかりませんが、そういうわけで、PCだけでなく、ケータイでも取引できるようアプリを入れています。

自分自身の犯すリスクを軽減するには

余剰金で行うようにするのはもちろん、証拠金は余裕を持った金額にしておきましょう。

ギャンブルのような感情に任せた買い方をしない。

ファンダメンタル分析やテクニカル分析の元、このような場合のみトレードする、という自分のルールを作ってトレードするようにします。

塩漬けにしない。含み損が進んでいても、いつか反転して損を取り返せる、と思ってそのまま含み損を大きくすることなく、いくらぐらい損したら損切りする、というルールを決めて、実践する。

自分の感情に振り回されないトレードを心がけて、リスクを回避しましょう。

デモ口座を使って練習する

FXの会社では、実際のトレードを行う前に、デモ口座での練習を無料でできるようにしているところがあります。

実践の前に必ずデモ口座で練習してスキルを身につけるようにするのが、遠回りのようで勝つようになれる近道です。

デモ口座といっても、リアルな為替レートでリアルなチャートを使っての練習です。
架空の証拠金を受け取り、それを使ってトレードします。

*無料のデモ口座を利用して、さまざまなスキルを身につけてから実践へうつりましょう。

アメリカのOANDA社もFOREX社も、無料でデモ口座を用意してくれています

自分で設定した額の架空の証拠金を使って、トレードの練習をすることができます。

このデモ口座での練習で、自分には向いていない、とデモだけでやめてしまった友人もいますし、デモで練習しながらメモをとり、学習して自分のルールを作ったおかげで、最初からいい成果を出している友人もいます。

期間限定で提供されている場合もありますが、自分でも1ヶ月後に本番デビュー!と決めて、その中でいろんなケースを体験するようにします。

  1. まずはチャート
    ろうそく足とその他のチャート(移動平均線やボリンジャーバンド)を合わせて観察
    そして注文と決済。気になったことはすべてメモします。
  2. 成行注文、成行決済をしてみる
  3. 買いからトレードを始めて売って決済
  4. 売りからトレードを始めて買って決済
  5. 指値による注文、決済をしてみる
  6. 他の通貨でもトレードしてみる
  7. 時間や曜日を変えてトレードしてみる
  8. 他の人のやり方をサイトや本で見て、真似てみる
  9. 自分のルールを作ってみる

そしていよいよ実践へ!

FXは上がるか下がるか予想するだけの、簡単な投資ですが、勝率を上げようと思うと奥が深くなり、さまざまなことを勉強したくなると思います。知れば知るほど、FXの魅力は深くなります。

FXで皆様の人生が豊かに、ハッピーになることを願っています♪
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