アメリカの主要な大手銀行と定期預金、金利など 2023

アメリカの大手銀行、主要銀行●生活情報

アメリカの主要銀行」「定期預金」「定期預金金利」というキーワードで、こちらへ訪問してくださる方が多いようなので、今回のテーマはそれに決めました。以下ご参照ください。

アメリカの主要な大手の銀行

アメリカの主要な大手銀行、トップ10です。(データは2022年のものです)

順位銀行名時価総額
1Chase2.62兆ドル
親会社はJPMorgan Chase & Co。アラスカとハワイを除く48州に4,700の支店があり、ATMの数は16,000台。
2Bank of America2.39兆ドル
37州に4,100の支店があり、ATMの数は16,000台
3Wells Fargo Bank1.78兆ドル
36州に4,900の支店があり、ATMの数は12,000台
4Citibank1.01兆ドル
11州に650支店があり、ATMは65,000台
5U.S. Bank5,520億ドル
28州に2,300の支店。ATMは多く、37,000台
6PNC Bank5,470億ドル
28州に2,800の支店。AMTは19,000台
7Truist Bank5,280億ドル
17州に2,500の支店。ATMは2,500台。
8TD Bank4,240億ドル
15州に1,100支店。ATMは700台。
9Capital One3,810億ドル
8州に300支店。ATMは75,000台
10Fifth Third Bank2,100億ドル
11州に1,200支店。ATMは50,000台

( ※Federal Reserve Bank調べ)

日米では銀行のここが違う

ちょっと横道にそれますが、日本から渡米して銀行口座をあけるのもはじめて、という方もいらっしゃると思うので、日米の銀行について、気づいた違いを書き出してみました。

*口座はおおまかに2種類あります。
Checking:当座預金口座
Check book(小切手帳)や、Debit Card(デビットカード)を紐づけして作ることができる口座。公共料金などの自動引き落としにも、この口座を利用。口座開設はまずこのCheckingから、が普通です。

Saving:普通預金口座
Checkingとは別にしておきたいお金を入れて置く口座。金利がつくものの、決して高い金利ではありません。

*口座最低残高(minimum balance)が設定されている場合が多い。
「口座に最低、これだけは入れておいてください、下回った場合は、ひと月あたり、ペナルティでこれだけいただきますよ」というルールがあるのが普通。最初に確認しておくべし。

うっかりすると、口座に入れて置いたお金が、毎月引かれる手数料で、ゼロになっていた、ということも聞く話です。

*毎月、口座の明細書を郵送してくれますが、手数料を引かれている場合がありますペイパーレスを選択しておくのが賢明かと思います。

*チェックがバウンスすると(=小切手を切ったのに、口座に十分なお金が入っていないと)、銀行からペナルティを要求されます

*ATMではコインは引き出せません最低引出金額は20ドルで、20,40,100など20ドル札で出てくるのが普通。

*ATMからの最大引出金額は、1口座につき1日あたりたったの300ドルまたは500ドルというのが普通。

銀行窓口へ行けば、それ以上引き出せますが、1回につき1万ドル(または1週間のうち合計1万ドル)を超える引出(および入金)には、1970年にできた「マネーロンダリング防止法」に基づいて、銀行は連邦政府へ通知する義務がありますので、引出(および入金)の理由および署名が必要となります。
1万ドルは、1ドル=100円計算だと100万円です。けっこう厳しいです。

*ATMでは、時間外取引手数料というものは無い。安心して時間外でも引き出せます。

*他州(および他国)へ旅行や出張で行く前に、あらかじめ旅行へ行く期間と行先銀行へ伝えておかなかった場合デビットカード(や、銀行発行のクレジットカードなど)が、(不正利用を防ぐために)ストップされて、使えなくなる可能性があります。

こんなぐらいですかね?

では、大手銀行を使うメリット、デメリットにまいりましょう。

大手銀行のメリット&デメリット

大手銀行を使うメリット

一つの銀行でまとめて幅広い用途で利用したい場合

大手銀行は、投資口座からローンまで、幅広い商品をそろえているので、1か所でまとめて多目的に利用したい場合に便利です。

その際は、自分の求める用途が何かを把握して、ニーズにあった商品をすべて用意している銀行を選ぶようにするといいですね。

ATMを使う頻度が高い場合

キャッシュを出し入れすることが多い場合や、別の州へ行く際にキャッシュが必要な場合など、各銀行のATM数が多いほど、便利で手数料もかからないメリットがあります。

Citigroup(シティバンク)では約65,000台、Bank of America(バンクオブアメリカ)は約17,000台、JPMorgan Chase(チェース)は15,500台、Wells Fargo(ウェルズファーゴ)は約13,000台のATMを設置しているそうです。

また、海外で引き出す場合の手数料が無料という特典がある銀行もあります。
たとえば、Bank of America(バンクオブアメリカ)は、グローバルATMアライアンスに提携している銀行のATMを使って、手数料無料で引き出せます。

Citigroup(シティバンク)は、シティバンクのATMまたはマネーパスのATMで、20か国以上で無料で引き出せます。

(※Investopedia参照)

大手銀行を使うデメリット

一般的に、大手銀行のほうが、オンライン銀行や信用組合よりも、利息が低いと言われています。

また、ローンを組みたい場合、大手銀行では審査が厳しく、利息も高いケースが多いので、地元の銀行または、信用組合でのほうがローンを申請しやすく、信用組合のほうが金利も低いと一般的に言われています。

FDICに加盟しているなら破綻時にも安心

なぜ大手の銀行に預金口座をあけたいのかと想像するに、やはり、安全なところに預けたいという気持ちがあるからだと思うのです。

安全性ですが、銀行のほとんどは、FDICFederal Deposit Insurance Corporation = 連邦預金保険公社)に登録しています。

自分がお金を預けていた銀行が、破綻した場合、それがFDICに加盟している銀行であれば、預金者一人あたり普通預金・当座預金に預けているお金、25万ドルまでを補償してくれます。

利用したい金融機関がFDICに登録しているかどうかは、こちらのFDICのサイトで調べることができます↓

FDIC 銀行サーチ

もしも定期預金の金利の高さで金融機関を選ぶなら

CDが日本でいうところの定期預金に該当します。
定期預金の金利の高さで金融機関を選ぶなら、ぜひ、上記記事をご参照ください。

上記記事に書いていますが、アメリカのSaving普通預金口座の利息の平均は、今現在、0.11%という低さです。

今すぐ使う必要は無いお金は、定期預金にすれば、Savingへ入れるよりずっと高い金利が付きます。

信用組合も視野に入れるべし

もしも今後、アメリカに根をはって生きようと思われるなら、ぜひ信用組合も視野に入れてください。大手銀行よりも、個人的サービスをより多く提供しているのが、信用組合だと言われています。

どう違うのか、その点はこちらをご覧いただくと、クリアになるかと思います。私自身、この記事を書くまで、クレジットユニオン(信用組合)が非営利団体であることを知りませんでしたよ。他にもお得な情報がありますので、ぜひご覧ください。

アメリカ暮らしにCredit Union(クレジットユニオン・信用組合)を組み込む:ところでBank(バンク・銀行)どう違う?

アメリカ暮らしにCredit Union(クレジットユニオン・信用組合)を組み込む:ところでBank(バンク・銀行)どう違う?

余談ですが・・・

ローンを組む例

たとえば車を買う時、ローン払いを選択すると、車の販売会社が利用しているローン貸付会社を使うことになり、高額の利息を払うことになります。

(例えばフロリダ州で認められている利息は最大25%です。クレジットスコアが悪いほど、この利息は高くなります。)

そこで、銀行、または、信用組合でローンを申請してお金を借り、車代金を完済してしまう、というような使い方をする方が多いです。

ただし、そのためには、そのローンを申請したい金融機関に、日ごろから口座を開設して利用し、信用を築いておく必要があります。

この際、銀行よりも、地元密着型の信用組合のほうが、ローンを認められやすく、利息も低いと言われています。

車のローンを借りる

クレジットカード最初の1枚

アメリカではクレジットカードが必須ですが、最初の1枚を作るのが大変難しいと言われています。

そこで、金融機関に口座をつくり、毎月の公共料金などを自動引き落としにし、口座内の預金高を保っておくことで、きちんと引き落としがされていれば、信用を築くことができるので、その利用している金融機関発行のクレジットカードを作りやすくなります。

1枚目をつくることができれば、クレジットカードを利用&返済をきちんとしていくことで、クレジットスコアが上がり、2枚目、3枚目のクレジットカードを作りやすくなります。

アメリカで最初のクレジットカード

・・・ということで、アメリカの大手銀行定期預金をキーワードに検索してきてくださった方へ。
大手銀行ならではのメリットはもちろんありますが、定期預金の金利で考えるなら、大手よりも他の金融機関のほうが有利なことも多いです。

気になる銀行をオンラインで調べ、ご自身のニーズにあった銀行を選択なさってください。

ブログにご訪問いただいて、ありがとうございます。上記情報が皆様のお役にたてばうれしいです。

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