アメリカ暮らし:通勤費(パーキング代、電車、バスなど)が自腹(自己負担)なら、20-30%も得するPre-Tax Commuters Benefit(プリタックス・コミューターズ・ベネフィット)を利用すべし。詳しく案内します。

アメリカ在住で、通勤費を節約できる、コミューター図ベネフィットを詳しく紹介●生活情報

きっかけはこうでした。

車で通勤しています。職場のパーキング代は、以前は会社がある程度カバーしていてくれたけれど、現在は自腹。パンデミック後でパーキング代も値上がり。
そこでなんとか少しでも得できないかなと探していたら、使っている駐車場のアプリに、「Pre-Tax Benefits Cardを使えばさらにお得」と書いてあったのですよ。

Pre-Tax Benefits Card(プリタックス・ベネフィット・カード)って何?

アメリカ暮らし:通勤費(パーキング代、電車、バスなど)が自腹なら、10-30%も得するPre-Tax Commuters Benefit(プリタックス・コミューターズ・ベネフィット)があります

とGoogleしましたよ。そして、会社の特典を調べました。そうしたら、あら、まあ、うちの会社でも提供しているではないですか。
職場で同僚さんたちに尋ねると、もう使っている方もいるではありませんか。

私の働いている会社だけでなく、皆様の会社でも取り扱いがあるのではないかと思います。

「過去は会社がパーキング代をカバーしていたけど、もうしてくれない」「バス代を出してくれなくなった」という、「以前は交通費を出してくれていた会社」は、Pre-Tax Commuters Benefit(プリタックス・コミューターズ・ベネフィット)を提供する方向に変えたのかもしれません。

というのは、調べたところ、交通費をカバーしている企業の多くが、「こちらのほうが、会社に節税効果がもたらされる」と感じて、変更しているようなのです。

アメリカ暮らし:通勤費(パーキング代、電車、バスなど)が自腹なら、税引き前のお給料から交通費を差し引きすることで、税金分の10-30%も得をするPre-Tax Commuters Benefit(プリタックス・コミューターズ・ベネフィット)がないか、勤め先で確認してください

また、交通費が自腹と言うのには変わりないけれど、このシステムを使って節税できるので、「うちではこのシステムを使えますよ」というのが企業の魅力になると、企業側は感じているそうなのですよ。

そんなことない、交通費をカバーしてちょうだい、と私は思いますけどね、まあ、このご時世、仕方ないですかね。

交通費自腹の皆様、お勤め先のアメリカ国内の会社で、Pre-Tax Commuters Benefit(プリタックス・コミューターズ・ベネフィット)を取り扱っているかどうか、調べてみてください。

企業が直接管理、または、401kなどの福利厚生を取り扱う会社に委託しているようです。

では、どんなものか、書いていきますね。

Pre-Tax Commuters Benefit(プリタックス・コミューターズ・ベネフィット)とは

皆様、通勤にはいくら自腹で払っていますか?

その金額を、所得税(や給与税)が引かれる前のお給料から引いて、交通費を別口座へ移しておける、それが、Pre-Tax Commuters Benefit(税引き前コミューターズ・ベネフィット)です。

プリタックス(税引き前)のこの口座の種類は2種類あります。

*Pre-Tax Parking(プリタックス・パーキング)は、通勤時に、職場の近くの駐車場を利用、または、通勤時に電車やバスに乗るその駅やバス停まで車で行き、駐車場を利用している、といった場合のパーキングの支払いに使うための口座で、

*Pre-Tax Transit(プリタックス・トランジット)は、通勤時に利用するバス、電車、水上バス、(会社が認めた)乗り合いウーバーなどの支払いに使うための口座です。

アメリカ在住者の交通費節税。2割から3割も得できます。

ひと月どれぐらいまで取り置きできる?

その金額は自分で決めて申請できますが、上限がありますひと月280ドルまで2023年度はひと月300ドルまで認めることを、IRAが発表しています。2024年度分は315ドルまでです。

Pre-Tax Parking(プリタックス・パーキング)Pre-Tax Transit(プリタックス・トランジット)両方を使う方は、両方のアカウントを利用できるので、最大でひと月630ドル(2024年の場合)まで利用できるとのことです。

がしかし、私の勤め先では、Pre-Tax Transit(プリタックス・トランジット)の上限は$90とのことなので、お勤め先により異なるのではないかと思います。

たとえば、車で最寄り駅まで行き、そこからは電車で通勤、という方がそれに該当するようですが、それにしても、そんなにたくさん、毎月払いたくないですが。

どれぐらい得できる?

税引き前のお給料から取り分けるため、単純計算で、所得税(+給与税)分、得できるわけですが、英語のサイトで、表にして、ほらこんなに得ですよ、と案内してあったのを見たので、なるほど、このほうが、インパクトがあるなあと思ったので、まねして表を作ってみましたよ。

年収5万ドルで、所得税が25%、駐車場代がひと月150ドルの場合、年間でどれぐらい得か、という仮のデータで算出してみました。

コミューターズ・ベネフィット未利用コミューターズ・ベネフィット利用
年収$50,000年収$50,000
所得税25%-年間駐車場代$1,800
=手取り$37,500=調整後年収$48,200
年間駐車場代$1,800所得税25%
=交通費を引いた年間手取り$35,700=交通費を引いた年間手取り$36,150
利用すると年間で$450得をする

このケースの場合ですが、3か月分の駐車場代が無料になるぐらい得していますね。

申し込みはいつでもできる

保険などのベネフィットへ加入するのは、毎年年に1回限りですが、このPre-Tax Commuter Benefit(プリタックス・コミューターズ・ベネフィット)は、いつでも加入でき、金額も、いつでも変更でき、いつでも止めることができます。

ただし、お給料から天引きするので、申請してから、お給料から天引きし、利用できるようにするための期間が必要で、「XX日までに申し込めば、翌月XX日以後から利用可能」という規定があります。その日付は、会社により異なります。

年末が来た、その時どうなる

年末に未使用でアカウントに残ったお金は、翌年へ繰り越せるとのことで、そうしている企業が多いようなのですが、IRAでは、企業が没収してもよいとうたっているとのことですよ。できるだけ利用料だけを口座へとりわけたいものです。

利用方法

このシステムを取り扱う企業または委託会社の多くがデビットカードを発行しているようです。

そのカードを使って、駐車場代や交通費を支払います

アメリカ暮らしで通勤費を自己負担されているなら、コミューターズベネフィットを利用できるかもしれません。2割から3割得できます。

また、領収書をシステムにアップロードや送信して、後程、返金手続きをすることも可能です。

あくまで、通勤にかかる費用を非課税にするという特典なので、企業が契約しているパーキングのみ利用可能であったり、領収書を提出しなければ利用が認められないケースもあります。節税に面倒くささはつきもののようです。
さてさて、
私の勤め先の場合は、401kを取り扱っている会社がこのPre-Tax Commuters Benefit(プリタックス・コミューターズ・ベネフィット)も扱っています。
サイトをあけると、Frexible Spending(フレキシブル・スペンディング)のページがあります。
Pre-Tax Commuters Benefit(プリタックス・コミューターズ・ベネフィット)は、FSA(フレキシブル・スペンディング・アカウント※後述します)のフリンジ(おまけ)の1つと思ってください。
そして、Pre(税引き前)だけでなく、Post(税引き後)もあります。
申請するときは気をつけてください。

Pre(税引き前)とPost(税引き後)があるのはなぜ?

勤め先によっては、このPost(税引き後)のCommuters Benefit (コミューターズ・ベネフィット)もあります。

ある場合は、どういうことかというと、

通勤代がPre-Tax Commuters Benefit(プリタックス・コミューターズ・ベネフィット)の上限を超える場合に備えて、その超える金額をこのPost-Tax(税引き後)のアカウントへ拠出しておく、というためのものだそうです。

たとえば、2024年の場合、Pre-Tax Commuters Benefit(プリタックス・コミューターズ・ベネフィット)の上限は315ドルですが、パーキング代が350ドルとすると、デビットカードで315ドルを払って残りの35ドルを現金または別のクレジットカードやデビットカードで支払わなければなりませんが、

あらかじめ超える35ドル分を、このPost-Tax(税引き後)のアカウントへ、お給料から差し引いて入れておいてもらうことで、デビットカードで一括払いができるようになります。

いかがだったでしょうか、

以上、Pre-Tax Commuters Benefit(プリタックス・コミューターズ・ベネフィット)に関する情報でした。

FSAとは?

さて、先に書きました、FSA(フレキシブル・スペンディング・アカウント)ですが、

医療費、または、子供や高齢者のデイケアなどの扶養にかかる費用に払う負担金(自腹分)税引き前のお給料から先取りしておくもので、所得税(と給与税)分を節税できるというものですが、このPre-Tax Commuters Benefit(プリタックス・コミューターズ・ベネフィット)は、このFSAのフリンジ(おまけ)機能とされています。
FSAについては、こちらのサイトに紹介していますので、ぜひご覧ください。

最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

お勤め先にこのシステムがある方は、ぜひご利用なさってください。

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