「よく知らない会社の株は買うな!」と世間では言いますが、わたくし、すべて直感買いです。
しかし息子に「買い物する時は『1ドルでも安いところ』と必死に探すくせに、どうして株のことは調べずに衝動買いするのか。これはお金。減ったらイヤでしょう?」と言われて、やだやだ、息子に言われるとは、とイタイところをつかれて、そして反省しました。
そこで、一般投資家の利用率が高く、評価も高い、Yaoo! Financeの見方の基本をマスターしようと思った次第です。
これは私の覚書のためも兼ねた記事なのですが、同じような方のお役にたてる内容と思いますので、ぜひ、ご参照ください。
Yahoo! Financeとは
Verizon Mediaが所有しているYahoo! Financeは、金融情報全般を無料(有料版もあり)で提供してくれています。ものすごく情報量が多いので、皆様絶賛されています。
でも情報量が多いと、初心者はちょっと躊躇してしまいます。
今回「この会社の株は買うべきか」というチェックするのに役立つ基本に限定して記事をまとめました。
https://finance.yahoo.com/はこちら
気になる企業を探す
Yahoo! Financeのページを開けたら、検索窓に、調べたい企業のティッカーシンボルか、企業名を入れて検索します。
このページにはSummary(要約)として、株価や売値、買値などの情報が出ています。
上のほうにメニューバーがありますが、ここをクリックしていくと、この企業(ここではAmazon)の企業情報がいろいろ見れます。
Profile
メニューバーのProfileをクリックすると、企業の本社所在地や、役員、社員数などや、どの業界でどんなことをしている企業か、概要がわかります。
Financials
Financialsをクリックすると、ファンダメンタル情報が得られます。
- メニューバーでFinancialsをクリックすると、
- Income Statement (損益計算書)
- Balance Sheet(貸借対照表)
- Cash Flow(キャッシュフロー)
クリックしてそれぞれを見ることができます。
Income Statement (損益計算書)を見れば、会社の収益性(黒字か赤字か)がわかり、
Balance Sheet(貸借対照表)を見れば、十分なキャッシュがあるのか、負債は大きすぎやしないか、といった、バランスを見られるので、企業の存続力がわかり、
Cash Flow(キャッシュフロー)を見れば、キャッシュの出入りの詳細がわかるようになっています。
それぞれ、年ごと、四半期ごとに見ることができます。
Statisticsに大事な数字がつまっている
上のメニューバーからStatisticsをクリックしてください。
表がだーっと出ていますが、ここだけ見れば、ほぼほぼ会社の良しあしを判断できるのですよ!
用語の日本語名と案内を書いていきます。
Valuation Measures
Valuation Measuresは日本語で評価基準です。
評価の基準になる情報がこの表に記載されています。中でも大事なのは3)と5)と7)です。
1) Market Cap (intraday) 時価総額
2) Enterprise Value 企業価値
重要!3) Trailing P/E:トレーリングP / E(株価収益率)
P/Eは、Price-earning ratioの略で、株価収益率のことです。
投資家が会社の収益1ドルに対して支払う金額を表しています。
Trailingトレーリングは、過去12か月の、という意味です。
4) Forward P/E フォワードP / E(株価収益率)
Trailingトレーリングは、過去12か月の、という意味ですが、Forwardは今後12か月の、という意味です。
金融アナリストの出した今後12か月の推定収益データを使って計算しています。
重要!5) PEG Ratio PEGレシオ(ペグレシオ)
P/Eに企業の成長率を考慮したもの。
6) Price/Sales (ttm) 価格販売比率(ttm)
Price/SalesはP/Sと書かれますが、price-sales ratio、日本語で価格販売比率のことです。
*ttmは、Trailing 12 Monthsで過去12か月をさします。
重要!7) Price/Book (mrq) 株価純資産倍率(mrq)
投資家が会社の有形資産1ドルに対して支払う金額を表しています。
*mrqは、Most Recent Quarterの略で、直近の四半期のことです。
Bookは帳簿のことで、つまり、財務諸表に基づく会社の価値のことです。
8) Enterprise Value/Revenue 企業価値対収益
9) Enterprise Value/EBITDA 企業価値/ EBITDA
EBITDA は、earnings before interest, tax, depreciation and amortizationの略で、利息、税金、減価償却が追加された企業の純利益です。
Financial Highlights
下のほうへスクロールダウンすると、財務ハイライトという以下のような表があります。
基本の6項目について、案内します。
こちらも、緑で囲った5)-4と6)-2は、は重要と言われていますよ!
1) Fiscal Year 会計年度
アメリカでは通常会計年度は1月1日から12月31日までですが、違う会社もあります。
ここで会計年度を確認できます。
2) Profitability 収益性
会社が収益を上げるのにどれだけ優れているかを見ます。
2-1) Profit Margin 利益率
2-2) Operating Margin (ttm) 営業利益(ttm)
*ttmは、Trailing 12 Monthsで過去12か月をさします。
営業費用(賃金や売上原価)を取り除いた後に維持する利益のことです。企業の価格戦略と運用効率を測定するのに使います。
3) Management Effectiveness 管理の有効性
企業がビジネス目標を達成するのにどれだけ優れているかを測定する数字です。
3)-1 Return on Assets (ttm) 総資産利益率(ttm)
*ttmは、Trailing 12 Monthsで過去12か月をさします。
総資産を使って、企業がどれだけ効率的に収益を生み出しているか、その収益性を表すもので、ROAと略されます。
3)-2 Return on Equity (ttm) 自己資本利益率(ttm)
*ttmは、Trailing 12 Monthsで過去12か月をさします。
企業が株主資本と比較してどれだけ収益性があるかを示すものです。
4) Income Statement 損益計算書
ここで会社が利益を出しているか損失を出しているかがわかります。
4)-1 Revenue (ttm) 損益計算書
会社の過去12か月間に受け取った合計金額(総収入)。高いほど良いです。
*ttmは、Trailing 12 Monthsで過去12か月をさします。
4)-2 Revenue Per Share (ttm) 1株当たり利益(ttm)
*ttmは、Trailing 12 Monthsで過去12か月をさします。
過去12か月の総収益 / 直近の四半期からの発行済み普通株式
4)-3 Quarterly Revenue Growth (yoy) 四半期収益の伸び(前年比)
昨年の同じ四半期と比較した場合の会社の収益の増加。
*yoyは、Year Over Yearで前年比の意味です。
4)-4 Gross Profit (ttm) 粗利益(ttm)
*ttmは、Trailing 12 Monthsで過去12か月をさします。
総収益 – 売上原価
消耗品と労働力の使用における会社の効率を評価するものです。
変動費は考慮されますが、固定費(保険、家賃、事務用品など)は考慮されません。
4)-5 EBITDA
EBITDA(利息、税金、減価償却前の収益)は、基本的に企業の純利益であり、資金調達および会計上の決定の影響を排除して、さまざまな企業をより有意義に比較できます。
4)-6 Net Income Avi to Common (ttm) 普通株主へ分配可能な純利益(ttm)
*ttmは、Trailing 12 Monthsで過去12か月をさします。
純利益–優先配当
普通株主が利用できる純収入。
この数値は、1株当たり利益(EPS)の計算に使用されます。
Earnings Per Share (EPS) =1株当たり利益は、
(純利益–優先配当)/ 発行済株式数
4)-7 Diluted EPS (ttm) 希薄化後EPS(ttm)
希薄化後1株当たり利益。
*ttmは、Trailing 12 Monthsで過去12か月をさします。
企業が新株発行を行うことで既存株主の1株当たりの持ち分が減少した利益のこと。
4)-8 Quarterly Earnings Growth (yoy) 四半期利益成長率(前年比)
昨年の同じ四半期と比較した場合の会社の利益の増加。
*yoyは、Year Over Yearで前年比の意味です。
企業の成長を測定するもの。
5) Balance Sheet 貸借対照表
十分な現金があるか、負債は大きすぎないかなどを見て、存続力を判断できます。
5)-1 Total Cash (mrq) 総現金(mrq)
直近の四半期における会社の総現金額。
*mrqは、Most Recent Quarterの略で、直近の四半期のことです。
5)-2 Total Cash Per Share (mrq) 1株当たりの総現金(mrq)
*mrqは、Most Recent Quarterの略で、直近の四半期のことです。
5)-3Total Debt (mrq) 総債務(mrq)
直近の四半期における会社の総債務額。
*mrqは、Most Recent Quarterの略で、直近の四半期のことです。
重要!5)-4 Total Debt/Equity (mrq) 総負債/資本(mrq)
株主の資本に対する直近の四半期の会社の総負債の比率。
パーセンテージ表示です。
*mrqは、Most Recent Quarterの略で、直近の四半期のことです。
5)-5 Current Ratio (mrq) 流動比率(mrq)
直近の四半期の流動資産と流動負債の比較。
企業が短期および長期の債務を支払う能力があるかどうかを測定するために利用します。
*mrqは、Most Recent Quarterの略で、直近の四半期のことです。
5)-6 Book Value Per Share (mrq) 1株当たり簿価(mrq)
(株主資本–優先株式)/平均発行済普通株式
一株当たり簿価は、会社が清算した場合に株主が得る金額として理解することができます。
6) Cash Flow Statement キャッシュフロー計算書
会社の現金の詳細な流入と流出がわかります。
6)-1 Operating Cash Flow (ttm) 営業活動によるキャッシュフロー(ttm)
会社の事業運営によって生み出された現金の額。
*ttmは、Trailing 12 Monthsで過去12か月をさします。
重要!6)-2 Levered Free Cash Flow (ttm) レバレッジドフリーキャッシュフロー(ttm)
会社がすべての金銭的義務を支払った後に残した現金の金額。
*ttmは、Trailing 12 Monthsで過去12か月をさします。
まとめ
株を購入する判断に特に必要と思われる数字が書いてある場所は5か所!
1. Trailing P/E トレーリングP / E (株価収益率)
投資家が会社の収益1ドルに対して支払う金額。低いほうが好まれる。
2. Price/Book 株価純資産倍率
投資家が会社の有形資産1ドルに対して支払う金額。
低いほうが好まれるが、サービス業、IT企業では有用でない可能性がある。
3. Total Debt/Equity 総負債/資本
この会社の財務レバレッジ(会社が事業の支払いに負債をどれだけ使用するか)を測定。
非常に高い数値は、リスクが高いことを示唆し、一般的に言って、200を超えると危険。
4. Levered Free Cash Flow レバレッジドフリーキャッシュフロー
会社がすべての金銭的義務を支払った後にどれだけの現金が残るか。一般的に言えば、特に困難な時期には、プラスのレバレッジフリーキャッシュフローは良い兆候。
ただし、一時的なマイナスのフリーキャッシュフローは、会社が多額の設備投資を行ったことを意味する可能性がある。
5. PEG Ratio PEGレシオ(ペグレシオ)
PEGレシオが1倍以下なら割安、2倍以上なら割高。ただし、予想成長率のため、信頼性はわからない。
いかがだったでしょうか。これでもちょっと眉間にしわが寄りそうですが・・・
これらの情報が、とりあえずのとっかかりになれば、幸いです。
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