アメリカ在住の皆様、金融機関に預けているお金、小切手やデビッドカードと紐づけされているChecking Account(チェッキングアカウント)は、お給料が振り込まれたり、電気代が引き落とされたり、といった用途で、ご利用されているかと思います。
通常、Checkingに入れているお金には、金利はつきません。
それで、Saving Account(セービング・アカウント)をつくって、余剰金をそちらへ入れておいている方も多いと思います。Savingだと、多少金利が付きますが、それでも年利1%も無いのではないでしょうか。
今すぐ使う必要のないお金、さて、どうしましょうか。投資よりもはやり貯金が安心という方には、定期預金が良いかと思います。
アメリカの定期預金
アメリカの金融機関に、一定期間お金を預けておくことで、固定金利の利息を受け取れるCertificate of Deposit (サーティフィケイト・オブ・デポジット、略してCD)であれば、CheckingやSavingよりずっと高い利息を受け取れます。
たいていどこの金融機関にも、1年、3年、5年のCDが用意されてありますが、中には3か月、6か月、9か月というCDも用意している金融機関がありますよ。
将来何があって、引き出すかわからないし、ペナルティーを払いたくない、という方は、安全対策のために、CDラダー(CDのはしご、という意味)という対策をとるとよいと言われています。
下のほうで紹介しています↓
CDの金利
自分がCD口座を開設した時点での金利が固定されています。
例えば2,000ドルで3年物のCD口座を開設した時点の固定金利が2%であれば、満期時まで金利2%が維持されます。
これらの商品に対する固定金利は毎月のように見直されますので、
例えば、今月のCDの固定金利は2%だったけれど、CD口座の開設はせず、翌月に開設しようと思っていたら、翌月には、同じCDの固定金利は1.5%に変わっていた、
ああ、先月、CDを始めておけばよかった、と後悔。
あるいは、翌月には2.5%に固定金利が変わっていて、待っていてラッキーだった!
というようなことがあります。
万一倒産した時の補償がある
以下の金融機関は、すべてFDICに加入しています。
FDICは、The Federal Deposit Insurance Corporationの略で、日本語では連邦預金保険公社と呼ばれる機関です。
FDICのメンバーである金融機関が、万一破綻した場合、預金者1人あたり、被保険銀行1人あたり250,000ドルが補償されます。
2022年11月時点での高金利(高配当)CD
2022年11月時点での高金利(高配当)のCDを提供している、金融機関を以下にリストにしました。
以下の金融機関名のアイコンは、各金融機関のCDページへリンクしています。
CDラダーとは?
先にも書かせていただきましたが、将来何があって、引き出すかわからないし、ペナルティーを払いたくない、という方は、安全対策のために、CDラダー(CDのはしご、という意味)という対策をとるとよいと言われています。
たとえば1万ドルをCDに入れる場合、1つのCD口座にまとめて入れず、
1)CDの預け入れ期間の違うものに小分けにしていれる。
例)1万ドルを1つのCDにせずに、
2,000ドルずつ、1年ものCD、2年ものCD、3年物CD、4年物CD、5年物CDへ分けていれる。
2)同じ期間のCD5つに小分けにしていれる。
例)1万ドルを1つのCDにせずに、
2,000ドルずつ、5つの5年もののCDへ入れる。
というように、いくつか異なるCDに分けて持つようにすると、必要になったときに自分のお金にアクセスしやすくなります。これがCDラダー(CDのはしご)と呼ぶ方法です。
上記図は、最初は1)の期間の違うCDに小分けにして入れて、満期時にはいずれも最も金利の高い5年物CDにする(2)という方法を使った、CDラダーです。
税金は?
10 ドル以上の利息を得た場合は、タックスリターン申請前に、1099-INT または 1099-OID と呼ばれるフォームが金融機関から発行され、申告する必要があります。
更新されるので気を付けること
通常、CDは、満期になると、その時の金利で自動更新されます。
例えば3年物のCDを3%の金利で持っていたものが、3年後に満期となり、その時の金利は2%で以前より低い(または、3.5%という以前より高い金利で)、自動更新されます。
自動更新しない場合は、事前に事前更新しない設定をする、または、申請をします。そうすることで、自動更新しない場合は、満期時に、同金融機関のChecking口座へ全額トランスファーされる、などの処置が行われます。
まとめ
Checking やSavingの口座に置いている、今すぐ使う予定の無いお金はCDにすれば、金利が高いです。
今年は昨年より金利が上がってきているので、貯蓄の見直しに良い時だと思われます。
上記情報が、物価の高いアメリカで頑張る皆様のお役に立てれば幸いです!