ソーシャルセキュリティの年金だけで生活していけるかもしれない州 2023年版

ソーシャルセキュリティだけの収入源でも老後を過ごせそうな州10選●生活情報

老後もこのまま、ここで暮らしていけるのだろうか。この頃、時々、これが頭をかすめて、不安になります。

私のまわりでは日本へ引き上げる方もいらっしゃいます。

やはり生活コストが違いますし。健康が一番の懸念になる年齢になると、医療費がアメリカに比べて、ものすごく安い日本はやはり、選択肢のトップに上がってきますね。

しかし、この地に骨を埋める覚悟で海を渡った方も多いでしょう。

今回、アメリカでソーシャルセキュリティだけで生活していけるかもしれない州をまとめました。

まずはソーシャルセキュリティ(社会保障)についてご覧いただけましたらと思います。記事をこちらに書いていますのでご参照ください。

ソーシャルセキュリティ

米国のソーシャルセキュリティ(年金他)の基礎知識&プラスアルファ【保存版】

ソーシャルセキュリティは生活費の一部しかカバーできない

以下は2018年のデータなのですが、ソーシャルセキュリティ(社会保障)の月平均額$1,250が、生活費をどれぐらいカバーできるものかをグラフで表したものです。

ソーシャルセキュリティの平均分をいただいても、ハワイじゃ家賃もカバーできないです。

赤色レント(家賃)の中央値、オレンジ食費黄色光熱費交通費(バス・電車だけでなく、車・ガソリン・パーキング代など)医療費月額平均です。(2018年のデータです))左の白い部分が、平均のソーシャルセキュリティーがカバーできている部分です。
(スクロールバーをマウスで動かして、全体像をご覧ください)

年をとって働けない、ソーシャルセキュリティしか収入源がない場合、どうしたらいいんでしょうかね。ということを、思い悩むのが嫌なので、そんな時にはここへ引っ越せばなんとかなるのではないか、という州を、調べました。

以下は2021年~2022年のデータをベースに、2023年5月30日に書かれた記事をベースにしています。

第10位から書いていきます

ソーシャルセキュリティだけで生きていけるかもしれない州10位

その前に、以下に書いています「生計費指数」について。

生計費指数

食費、住居費、交通費、医療費などの基本的な支出を「生計費」とし、全国平均を100としています。

生計費指数は、個人では、引っ越しを検討するときに目安として利用することができます。

雇用主は、賃金を決定する際に利用政府は、ソーシャルセキュリティに年次調整が必要かどうか判断する材料として利用しているので、信用のおける数字であるのではないかと思います。

ちなみに、私の暮らしているハワイ州の生計費指数はいくらかというと・・・2022年のデータでは、

生活費指数: 193.3 と、平均の2倍近い状態で、内訳をみると、

  • 食料品: 152.9
  • 住宅: 315
  • 電気・ガス・水道代: 164.2
  • 交通費: 133.7
  • 医療費: 115.3

となっています。厳しいはずだなー

生活指数の低い(生活費がかからない)州から順番に書いたものがこちらです。2023年のデータです。(world population reviewのサイトより)

そして、レント(家賃)の平均で、低い州から順番に書いたものがこちら。ちなみに平均は、$1,362で、今から引っ越しを考えている人に対してのレントの平均は$1,600なんだとか。それを知ると、以下の数字がものすごく低く、驚きます。

さて、これらの生計指数以外のデータも調べてまとめた、Gobankingratesの記事、およびForbesの記事を参照させていただいたのが、以下です。

では、10位からです。

10位 ルイジアナ州

2022 年の平均家賃: 1,020 ドル
全体的な生活費指数: 93.6

ルイジアナ州の光熱費は、米国全州の平均より約 13% 低く、1ベッドルームアパートの家賃も米国平均より約300ドル以上低くなっています。

アメリカ南部に位置するルイジアナ州は、ジャズ発祥の地として知られ、ニューオリンズをはじめ観光名所がいくつもあります。ケイジャン料理とクレオール料理が有名。

残念ながら、大都市の犯罪率は高め。これはどこでもいえることかもしれませんが。

北部では降雪もあるものの、メキシコ湾の影響で冬は短く比較的温暖な気候。夏は雨が多く湿度が高め。6月から9月はハリケーンシーズン

9位 ワイオミング州

2022 年の平均家賃: 1,038 ドル
全体的な生計費指数: 92.5

1ベッドルームアパートの家賃は、米国平均よりはるかに低く、すべての支払いにかかる費用が、米国の平均より14%低いそうです。

イエローストーン国立公園がある州です。

夏と冬の寒暖差だけでなく、昼と夜の寒暖差も大きい。降水量は少なく、砂漠や乾燥地帯となっているため、冬の寒さは厳しいけれど、降雪は少なく、乾燥しています。また全米一風が強く、南東部では、雷雨や竜巻が起こりやすい

8位 モンタナ州

2022 年の平均家賃: 1,033 ドル
全体的な生計費指数: 104.8

モンタナ州の全体的な生活費は全国平均を上回っていますが、医療費は全国平均を約 3% 下回っており、また、光熱費・水道代は16%ほど低い結果が出ています。

北側はカナダとの国境で、川の水を利用した水力発電がさかんです。とはいえ、雨量は少なめ。夏は30度を超えず、冬は0度を下回らず。

イエローストーン国立公園他、グレイシャー国立公園もあります。

7位 オクラホマ

2022 年の平均家賃: 1,052 ドル
全体的な生計費指数: 85.8

オクラホマ州は国内で最も物価が安い州の 1 つで、生活費は全国平均より 14% 以上低く抑えられます。家賃はリストの中では高めですが、それでも平均的な 1 ベッドルーム アパートメントに支払う金額より 300 ドル近く低い額です。

年間平均54もの竜巻が起こる地域なのが、心配です。特に州の西半分に多いとのことなので、暮らすには場所をよく考える必要がありそうです。

夏は湿度・温度とも高く、冬は寒く雪も降ります。日本人にはこれは大丈夫かもしれないですね。乾燥よりは対応できそうな気がします。

6位 ノースダコタ州

2022 年の平均家賃: 871 ドル
全体的な生計費指数: 97.1

1 ベッドルームの平均家賃は 900 ドル未満と、全国平均より 35% 以上低い結果が出ています。

セオドア・ルーズベルト国立公園があります。夏は30度を超えず、涼しいけれど、冬は最高でも氷点下という厳しい地域があります。

5位 ミズーリ州

2022 年の平均家賃: 1,014 ドル
全体的な生計費指数: 89.1

家賃以外の生活にかかる費用は、全国基準を 15% 以上、下回っています。

夏と冬の寒暖差が大きく、夏には雷や竜巻が起こりやすい。冬はそれほど多くないものの、降雪もある。

4位 アイオワ州

2022 年の平均家賃: 937 ドル
全体的な生計費指数: 89.2

全体として、生活費は全国平均より約 16% 低く、1 ベッドルームの家賃は全国基準より約 30% 低く抑えられます。

夏は暑く湿度も高く、降水量も多い。冬は寒く乾燥しているが、雪も多く、積雪があります。春は竜巻や雷雨が多いですが、秋は紅葉が美しく過ごしやすい。

4年に一度の大統領選挙では、大統領候補者の集会がデモインで全米で一番最初に行われるので、有名。

3位 サウスダコタ州

2022 年の平均家賃: 950 ドル
全体的な生計費指数: 94.5

生活費が全米平均を下回り、家賃も非常にリーズナブルで、1 ベッドルームの全米平均より 400 ドル近く低く抑えられます。

夏は昼夜の寒暖差が激しく、最高気温は35度以上になることも多い。冬は氷点下以下の日が多く、乾燥する日が長く続く。暖かい季節には竜巻の発生や雷も多い

2位 アーカンソー州

2022 年の平均家賃: 991 ドル
全体的な生計費指数: 90.6

アーカンソー州は 1 ベッドルームの家賃が比較的低く、全体的な生活費が低く、2位に選ばれています。

夏は暑く湿度も高いけれども35度を超えることはまれで、冬も寒さは厳しいものの、氷点下にはなりにくい。温泉がたくさんあるホットスプリングス国立公園がある。ダイヤモンドクレーター州立公園では、一般の人もダイアモンドを採掘できる。

1位 ケンタッキー

2022 年の平均家賃: 956 ドル
全体的な生計費指数: 94.9

ワンベッドルームの家賃が非常に安いことに加えて、医療費は全国平均よりも 21% も低いため、1位に選ばれています。

温度差がそこまで大きくなく、1年を通して過ごしやすく、四季もはっきりしているので暮らしやすい気候ではあるが、竜巻が発生することもある

思ったこと

うーん、やはり、気候や天災などが気になりますね。

しかし、日本も、「活火山はあるし、台風は来るし、梅雨はあるし、雪も降るし」と、外から見ると、大変な国のように言われることもありますが、いやいや、何言ってるの?暮らせばそこには四季があり、素晴らしいところよ、と思いますので、上記の気候を見て、その州はどうかなーとは、一概には言えないものがあると思いますが。

私たちが引っ越す際には、日本人が暮らしやすいかという点も大変重要だと思います。

人種による差別だけでなく、宗教や政治的な色が濃い地域も多いと思いますので、生活指数だけでは語れない部分が最も大事だと思うのですが、

しかしながら、ソーシャルセキュリティだけでも生きていけそうなところが、アメリカ国内にもあるのだと思うと、この地で生きていこうと思っている方には、多少なりとも安心できるのではないかなと思います。

今回調べていて、私は「アーカンソー州、いいなー、温泉に、ダイアモンドかあ~」と、ちょっと明るい未来を胸にいだけるようになりましたー。(余談ですけど、スペルはArkansasなのに、読み方はアーカンソーなんですね。フランス風の発音だとか。)

以上、ソーシャルセキュリティだけで生活していけるかもしれない州 2023年版でした。

合わせて、こちらの、「アメリカ50州:州別必要な生活費とリタイア後のために必要な貯蓄額」ものぞいてみてください。

アメリカ州別かかる生活費とリタイアに必要な貯蓄額

アメリカ50州:州別必要な生活費とリタイア後のために必要な貯蓄額

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