Turoトゥロは、旅先などでレンタカーを借りたい時に、一般人が所有している車をTuroを通じて借りる、というシステムを提供しています。
ということで、一般の人が、使わない間の自家用車をTuroを通じて貸し出すこともできます。
Turoトゥロとは
2010年に設立され、今は世界56か国、55,000都市で、1,400万人のメンバーにより、45万台の車が登録され、利用されています。
新型コロナの影響で、この夏はレンタカー不足。やっと借りれると思ったら1日700ドルを超える、など需要が高い今、Turoが借りるほうからも、貸すほうからも、脚光をあびています。
借りたい人のメリットはさまざま。
安い車を探している人、高級車に乗りたい人、キャンピングカーを使ってみたい人、クラシックカーを運転してみたい人、また、空港のレンタカー会社で並んで借りるという煩わしさをすっとばして、すぐに借りられるというメリットも大きいようです。
貸したい人は、レンタル価格を自分で設定し、Turoを通じて貸し出すことで、60-90%の収益を得ることができます。
何しろTuroのモットーは、「Let your car work for you.」です。車を使わない人には、その間貸し出して、副収入を得られる素晴らしい機会です。
まずは、Turoのレンタル方法を見てから、貸し出す方法を見ていきましょう。
レンタル方法
ウェブサイトのホームページからレンタル、またはアプリをダウンロードしてレンタルします。
レンタカーを探す
ホームページでは、車をレンタルしたい都市名か、空港名、住所、またはホテル名、車が必要な日時を入力して検索するか、
下へスクロールすると、人気の高い車のメーカー、目的地別にみることもできます。
フィルタリングを使って、希望通りの車を表示することもできます。
車は、貸し手(ホストと呼びます)指定のピックアップ場所(地図も出ています)のほか、空港やホテルでピックアップとドロップオフをプラス料金(または無料)でしてくれるケースがあります。
車の画像をクリックすると、詳細を表示できます。
高級車もたくさん出ていますが、私はこの2010年のフォードが気になり、クリックしてみました。
ページの上部には所有者(ホスト)がアップロードした車両の写真があり、
その下には、様々な情報が書かれてあります。車の仕様や、ホストの評価(5スター中の4.97と高い評価ですね)、これまでの利用者数。367名が利用してきたようです。多いですね!信頼できるといえそうです。
Turoでは、キャンセルはピックアップの24時間前までであれば、無料です。
ホストの紹介文の下の情報(エキストラ)をきちんと確認することも大事です。この方の場合・・・
- ポータブルWifiが1日12ドルで貸し出し可能
- ルーフラックを25ドルで貸し出し可能
- 清掃して戻すことがTuroのルールではあるけれど、きれいにする時間が無い方のために、清掃費25ドル。砂はきれいに除去すること。砂が残っている場合は清掃費はエキストラでかかります。
- ガソリンは満タンにして戻すこと。していない場合はガソリン代が割高になります。不安な方は、事前にプリペイドでフルタンク分のガソリン代として70ドルで購入可能。
- ノースモーキング、ノーペット。
- Turoのガイドラインが記載されています。
ホストにより、さまざまなエキストラが提供されています。
エキストラは、借り手に便利で、つけるつけないは、借り手次第。そしてこれはホストにとってプラスの収入になります。
レンタカーを借りる
どの車か決めて、Continueをクリックしたら、そこから先は、Turoでアカウントを作成する必要があります。
氏名、メールアドレス、パスワードを作成。
プロフィール写真をアップロードし、ケータイ番号、運転免許証情報、支払い方法を入力します。
レンタカーの受け取り
車は、指定の場所でホストから直接受け取ります。その際に、運転免許証を提示します。
アプリでチェックインし、鍵をうけとれば完了です。
レンタル料金は?
表示の1日当たりのレンタル料x日数が基本ですが、これに、上記のようなエクストラを依頼すると、別途料金がかかります。
また、18歳以上から登録できますが、26歳以下の運転では、Young Driver Feeが追加になります。
レンタルする場合の保険は?
レンタカーを借りる場合と同じで、借りる側の持つ保険がレンタカーでの事故をカバーする場合は(たとえば、クレジットカード付帯のレンタカーの保険があるなど)、購入の必要はありませんが、
無い場合は、Turoの提示するLiberty Mutual社の3種類の保険から選んで入ることができます。
保険代金は、カバーの率、車の種類と、合計レンタル日数などにより、変わります。
Turoで車を貸し出して稼ぐ
Turoのモットーは、「Let your car work for you.」
よく「あなたのお金にお金を稼がせなさい」というけれど「あなたの車にお金を稼がせなさい」がモットーで、それを実現させてくれるのがTuroというわけですね。
Turoで車を貸し出す人のことを「ホスト」と呼びます。
貸し出し値段は自分で設定することができる
車はラグジュアリーカーからバン、キャンピングカー、セダンなど様々な種類の車を登録できます。車を何台も所有してレンタカー会社のように運営している人もいれば、実際にレンタカー会社が入っていたり、一般の人が、使わない日に貸し出すという方法をとっているなど、さまざま。
Turoには計算機が用意されてあり、ホストの住むエリアをベースに、何年製造のどの車でどれぐらい稼ぐことができるのか、シュミレーションすることができます。
最終的には自分で値段を決めることができます。その場合は「自動価格設定」をオフにします。
収入の受け取り方法
アメリカ国内のホストは銀行口座振り込み(ACH)での受け取り、海外のホストはPaypal経由受け取りになります。
貸し出し(トリップと呼んでいます)終了後、72時間以内に支払われます。
トリップが1週間以上の場合は、トリップが完了していない7日後にも、部分的に支払ってくれます。
Turoのとる手数料
Turoは10-35%の手数料を取りますが、Turoはホストにかわって、保険や、ロードサイド・アシスタンス、カスタマーサポート業務をこなしてくれます。
以下、Turoがホストを守る保険に記載します。
Turoがホストを守る保険
Turoに車をリストする際、ホストはLiberty Mutual社の保険に入ることになりますが、それによってTuroがホストとホストの車を750,000ドルの賠償保険で守ってくれます。これはトリップ中の第三者によるclaimも対象に入っています。
車体の補償の程度により5段階の保険が用意されています。
これらを考慮して、ホストの手取り分が決まります。
60 Plan
手取り60%
第三者賠償責任保険は$750,000まで補償
対象となるダメージコストをTuroが100%補償
(物理的損傷への一部負担金の)控除無し
外装の傷と破損の払い戻し
修理中の収入の損失または代車台を1日あたり50ドルカバー(最大10日)
75 Plan
手取り75%
第三者賠償責任保険は$750,000まで補償
対象となるダメージコストをTuroが100%補償
(物理的損傷への一部負担金の)控除は$250(自腹分)
修理中の代車台1日30ドルカバー(最大10日)
(外装の傷と破損の払い戻しは含まず。修理中の収入の損失カバーは含まず。)
80 Plan
手取り80%
第三者賠償責任保険は$750,000まで補償
対象となるダメージコストをTuroが100%補償
(物理的損傷への一部負担金の)控除は$750(自腹分)
(修理中の代車代のカバー含まず。外装の摩耗と破損の払い戻し含まず。修理中の収入の損失カバーは含まず。)
85 Plan
手取り85%
第三者賠償責任保険は$750,000まで補償
対象となるダメージコストをTuroが100%補償
(物理的損傷への一部負担金の)控除は$1.625(自腹分)
(修理中の代車代のカバー含まず。外装の摩耗と破損の払い戻し含まず。修理中の収入の損失カバーは含まず。)
90 Plan
手取り90%
第三者賠償責任保険は$750,000まで補償
対象となるダメージコストをTuroが100%補償
(物理的損傷への一部負担金の)控除は$2,500(自腹分)
(修理中の代車代のカバー含まず。外装の摩耗と破損の払い戻し含まず。修理中の収入の損失カバーは含まず。)
エキストラサービスでプラスの収入へ
手取りを高くするには、保険を削るよりも、エクストラのサービスを付けることで手取りを高くするほうが賢明そうです。
リストしたけど車を貸せない時
- 車をリストアップしても、長期間貸し出せない場合、Snooze(スヌーズ)できます。
- いつ再び貸し出せるかわからない場合はUnlist(リスト解除)できます。
SnoozeまたはUnlistにしている期間中は、リストに表示されません。
Snoozeの場合は、Snooze期間が終了すると、リストが再表示されますが、Unlistの場合は、自分で再リストにします。
高級車を貸し出す場合
Delux Classは市場価格が$55,000-$85,000
Super Deluxeは市場価格が$85,000+のもので、
これらを貸し出す場合、借り手は、エキストラのセキュリティ・デポジットを支払う必要があり、さらにスクリーニングされてパスした人だけが借りることができるようになっています。
予約が入っているのにホスト側がキャンセルしたい場合
さて、トリップ(レンタル)の予約が入っているのに、ホストが、予約開始時間の24時間より前にキャンセルしたい場合、次回の支払いから25ドルをTuroが差し引きます。
24時間を切ってのキャンセルの場合は、50ドルがひかれます。
ひんぱんにキャンセルがあった場合、信用問題にかかわるため、良い評価に結び付かないようになるかもしれません。予約が入った後のキャンセルは極力避けたいものです。
その他の注意点
- Turoで稼いだお金は収入と見なされ、IRSに報告する必要があります。
- 車にGPSやダッシュボードカメラを設置しても良いことになっていますが、ドラブレコーダーを設置している場合は、借り手に開示する必要があります。トリップ中(借り手が利用中)にオンにする場合は、借り手の同意が必要です。
始めるにあたって不安をとりのぞいてくれます
Turoには、Host toolsというページがあり、どのように始めればいいか、どう気を付ければいいかや、ホストのコミュニティ、アクシデントがあった場合用のチェックリストをダウンロードできるなだど、さまざまな情報を提供してくれています。
もしも副収入をUberやLift、Airbnbで考えているけれど、ちょっと不安、という方は、お客さんをのせたり、家を貸したりするよりも、車そのものを貸し出すTuroのほうがハードルが低いかもしれませんね。
どれぐらい稼ぐことができるのか
以下は、Turoが掲載している、ホストが何台車を貸し出しているかによる、年間平均収入だそうです。なかなかいい商売だなあと思いましたよ。ま、それには元手になる車が必要ですが。パーキングもね。
以上、話題のTuroについてご紹介させていただきました。
借りる方も、貸したい方も、ウェブサイトをご覧になってみてください。なかなか楽しめるかと思いますよ!
いかがだったでしょうか。
アメリカでがんばる日本人の皆様の、何かのきっかけや、お役にたてれば幸いです。